という記事。結構前から「8割の感染者は他人にうつさない」とは言われていたが。
パレートの法則=80:20の法則は、
●ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行うほうが効率的である。
●商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
●売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
●仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
●故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
●住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている。
●プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
●全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。---Wikipedia
というもの。
(良くも悪くも)重要なのは全体の2割であり、コロナウイルスの感染にあてはめるならば上記のうち「故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある」が最も近いだろう。
言うことを聞かない人。他人に配慮しない人。自分の利益を優先する人。
イノベーター理論で言う「ラガード」も、うんともすんとも言わない層という意味で近しい。大凡2割。
その約2割をどうやってコントロールするかが国の政策の再重要課題と言ってもいい。国を問わず。
日本の場合、日常的に極めて強い同調圧力が働いているため、(人種的多様性に乏しいことも手伝って)はみ出し者をある程度封じ込める作用があり、偶発的に感染拡大を防いでいると考えられる。
349件のうち196件の症例が、わずか6人のスーパー・スプレッダーによって引き起こされたと判明しました。最も多くの人にCOVID-19をうつしたスーパー・スプレッダーは複数のバーで感染を広めたとみられており、直接的な感染だけで73件、二次~四次感染も含めると106件の感染を引き起こしたと見積もられています。
それを(バイオ)テロリストとして認定する国が出てくるだろうか。
菌やウイルス(特に既知の種)をぶちまけてもほとんど証拠が残らない。既知の種である限り自然発生的に捉えられるから。多くの人がソコに気づき始めた頃に次の脅威が到来する。今度は人為的な。すなわちバイオテロ。
既知の種を利用する場合、既に抗生物質やワクチンが存在すればパンデミックは防ぐことができる。しかし特定の人物や家族、集団を狙うことは容易い。また菌・ウイルスは爆弾や銃器と異なり、持ち運びが簡単な上、金属探知機も警察犬も反応しなければ、放射性物質のようにガイガーカウンターが反応することもない。
菌やウイルスに指紋が残るわけでもない。
ということからも、本来はヒトは菌やウイルスの脅威に対しもっと真剣に向き合う必要があるんだが、薬と顕微鏡で何とかなるという楽観的なヒトが多い。
我々は今、学習するチャンスを与えられていると言えるんじゃなかろうか。
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