「イギリス コロナワクチン接種2週間 効率的で幅広い実施が課題 | 新型コロナウイルス | NHKニュース」

 こういう時こそAIシミュレーションの出番じゃないだろうか。

優先接種の対象となっている80歳以上の高齢者や高齢者施設で働く介護職員、それに医療従事者への接種が始まりました。

 この考え方は、感染すると致死率が高い高齢者を守り、その高齢者に感染させないように高齢者施設で働く介護職員に接種する。そして感染リスクの高い医療従事者を守る。ひいては医療機関の逼迫を抑え、全体の致死率を下げる。という効果を重視していると考えられる。

 少し角度を変えて、「効率的な接種」という面から見ると、まずは1対Nで感染させるクラスター源をつぶしていくという考え方もある。

 医者はもちろん、例えば学校の先生とか飲食店スタッフとか。或いは会食の多い層。商談を含め付き合いの多い役職者と、パブなどに出入りするアクティブな(ひきこもりでない)若者。※ただしロックダウン中はそもそも食事処が閉まっているので今はあまり考えなくていいかもしれない

 この場合の優先事項は、拡散を抑えパンデミックをできるだけ早く沈めることにある。ばら撒き度やそこに訪れる人達のアクティブ度から計算し、1人当たりの拡散度が高いところから優先接種していく。という考え方。経済再生にはこちらの方が効果的だろう。

 そもそも武漢発の(と考えられている)COVID-19がなぜ海を越えて拡散したのかと問えば、出張や旅行者(が移動する際の交通機関従事者=空港職員、CAなども含む)すなわちアクティブ層が媒介したのだから、パンデミックを可能な限り早く終わらせる(または制御下におく)ことを主として考えると、これもまた効果的かもしれない。と私は思う。

 効率という意味では、最も少ない台数の監視カメラで全体を漏れなく撮影するにはどこに設置すれば良いかという思考に似ている。更に、カメラの撮影範囲には入っているが、出入り口など人と人が重なり撮影しきれない(オーバーフローが生じる)=精度が下がるエリアはどこかという考え方を加えると、似たシミュレーションができるんじゃないだろうか。

 マスクの有無(着用率)も重要なパラメータとなる。乗客もCAも皆マスクをしている満席の飛行機において長距離飛行するCAが感染する確率と、同時に居合わせる人数も滞在時間ももっと少ないが、人と人の距離はさほど変わらないパブの客(マスクをしていない人達)はどちらが感染リスクが高いかと考えたら当然に後者であり、人の出入りの数や滞在時間だけでは単純計算できない。

 ということを後発の日本は予め計算に入れた上で接種開始していただきたい。