豊田氏は「実は国から供給がきてないんじゃなくて、国は今まで9000万回分を自治体には配っている。だけど実際に接種をされているのが4500万回分。そうすると、4500万回分のワクチンていうのが全国のいろんな地域の医療機関の冷凍庫の中に分散されて使われてないってことなんです」と話し、ニューヨーク州弁護士・山口真由氏も「接種を入力しなきゃいけないシステムがある。結構手がかかるので、自治体によっては管理が進んでないところがある」などと付け加えた。
先日の見立て通り。
(A) 冷凍庫で眠っている。
(B) 接種済みにも関わらず報告されていない(後から上積み)。
(C) 廃棄分が多い。
の3つだと考えられる。
(A)は自治体が現状把握に努め再分配するしかない。各都道府県の接種済みデータのロット番号を集計し、いつどこに配った分が使われていないかある程度までは絞り込めるだろう。自動化コードくらい10分もあれば書ける。
(B)は事務処理が遅い病院にありがち。毎日更新される接種数も1日あたり20万件ほどが後から上積みされているので、実際の接種済み数はもっと多いと考えられる。接種クーポンにはバーコードが付いているので、コンビニのレジと同じで本来は「入力作業」はほとんどないはずだが、まだクーポンを持ってない付き添い人などのイレギュラー接種が増えると手作業で手間がかかる。
(C)は1便から6回採るうち1人でもキャンセルし破棄することになれば、9,000万回分×1/6=1,499万回分が失われることになる。あちこちに予約して最も早いところで接種しっぱなしの(他院の予約取り消しを行わない)いい加減な人が多くの助かるはずの命を奪うことになるかもしれない可能性がある。社会の一員としての責任感が問われる。
2回目接種の人達が増えると、日本人の場合1回打って2回目来ないというケースは少ないと思うので無断キャンセルは減るだろうから、問題は1回目接種を急いでいる人達。
「破棄するぐらいなら付き添い者などに接種を」としているところもあるようだが、四角四面な担当者が「あなたはまだ接種対象年齢じゃない」とか言い張って無駄にしてなければいいが。臨機応変が苦手な生真面目な日本人に多そう。
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