わきがは、わきの下にある汗腺の一種・アポクリン腺が分泌した物質を皮膚にいる菌が分解して、においの成分が作られる。
常在性ブドウ球菌の一種が重要な役割を果たしていることがわかったという。
最近「菌」関連の進展が目覚ましい。
日本人のワキガ率は欧米人に比べて少ないと言われているものの、7-8年に1回くらいは遭遇する。しかも決まって飲食店スタッフ(笑)。
1人はある高級ホテルのラウンジ勤務だった女性、もう1人は世界的に有名な2つ星レストランの男性スタッフ。
その人が近くを通りがかるだけで、お酒も料理も全く味が分からなくほどの重度なワキガだった。
チームはさらに、この細菌を攻撃するウイルス(バクテリオファージ)の遺伝子を見つけ、武器となる酵素の合成に成功した。皮膚にいる様々な細菌に投与すると、今回突き止めた細菌のみが破壊された。
素晴らしい。
抗生物質で対処すると耐性菌が生じ医療従事者を悩ませる「スーパーバクテリア」と化してしまうし、他の常在菌まで死滅すると細菌叢が乱れてしまうため、特定の菌だけを対象とする酵素を生成できた時点で当面の勝利だと言える。
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