下記の記事を読んだ。
何度も「高温多湿と紫外線に弱い」「いやそうでもない」が繰り返されているが、気にしている点が違うだけで、どちらも正しい。
低温・低湿度・日陰のところに放置されたウイルスと、高温・高湿度・直射日光下のところに放置されたウイルスを比較した場合、アメリカ国土安全保障省が言っている通り、高温・高湿度・直射日光下ではウイルスは早死にする。
よって接触感染リスクが低下する。
低下率が増加率を上回れば収束に向かう。
一方WHOの「日光があろうが気温が高かろうが感染する」も正しい。感染者が口移ししたり、顔をつきあわせて喋って感染者の飛沫を吸い込めば、ウイルスは紫外線にも高温・多湿にも曝さず直接体内に侵入する。
当たり前に感染する。
では高温・多湿のビーチで提供されるビュッフェはどうだろう。直射日光に当たるところに料理は並べないし(紫外線効果を期待できない)、入れ替わり立ち替わり客が喋りながら料理を物色するから、食べ物やお皿などに飛沫(唾液)が付着する。
それを取って食べるのだから感染する。ビーチで無言ということもないだろうし。
フロリダなどの感染増は、結果として増加率が上回っている状態。
だからと言って「ウイルスは高温・多湿・紫外線に強い」ことにはならない。弱いことには変わりなく、そもそもこれらの感染経路に高温も多湿も紫外線も介在してないという点が重要。
ウイルスを注射器に入れて持っていき、赤道直下で血管に注入したらどうなりますかという問いと同じ。高温・多湿・紫外線の影響を受けない。
環境要因とウイルスの性質は分けて議論する必要がある。
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