なぜWAIS-IVで16も上がったのかなと原因を確定させたく(サプリ効果と解れば自信を持ってすすめられるから)検索していたところ、こちらの資料によると日本版WAIS-IVについて、
知識ではIVの得点がIIIよりもだいぶ高くなっており、フリン効果に反しているが、WAIS-IIIの評価点を見ると知識が突出して低くなっており、これがフリン効果と矛盾した減であると考えられる。知識は文化や時代の影響を反映しやすい下位検査であり、WAIS-IIIでは今回の対象であった16〜34才という若年層にとっては古い知識が問われていた可能性が考えられる。
FSIQを見ると、IVはIIIよりも0.6点低かった。フリン効果では、IQは1年につき0.3点づつ上昇するとされていることから、WAIS-IVのFSIQは2006年の刊行後8年が経過したWAIS-IIIよりも2.4点低いことが予想されるが、実際には2年分しか低くなかったことになる。WAIS-RからWAIS-IIIへの改定の際も、16年が経過して4.8点差があることが予想されたのに、実際には1.4点しか差がなかった。これらのことから、フリン効果は日本版WAISに関しては小さい(あるいは、もともと換算表を低く設定しすぎていた)可能性が考えられる。
とある。
※PDFはコピー不可だったので、手打ちした。
納得した。IIIの時は「あー、義務教育で習ったなぁ」と思いつつ、普段の生活・仕事で全く見聞きしない言葉を問うてもしょうがないだろうと思いながら受けていた記憶がある(笑)。もちろん長期記憶を測定するには有効なんだが。
というわけで言語理解(VCI)はあまり重要な値だと思わない。
もしIT時代向けにWAISの【知識】をアレンジするなら↓こんな感じ。
1)8byteはbitに換算すると何bitですか?
2)Ethernetとは何ですか?
3)データファイルに対し不(非)可逆圧縮を行うとデータにどんな変化が生じますか?
4)エクセルなどの表計算ソフトにおいて、「行」と「列」はどちらを指しますか?(表を見せて)
5)(ブラウザの画面を見せて.ccドメインのURLと鍵(南京錠)マークを指し)、あなたは今給付金の申請を行っています。個人情報を送信しても良いですか?
的な。
いずれもITの時代が来て20年は日常的に触れている教養レベルのものだし、在宅ワークが定着すると自分自身で対応しなきゃいけないことが増えるので、そろそろ最新版言語理解(知識)に含めて良い内容。
しかし、知識問題を最新化すると先進国と途上国で差が開くので、「G7版」等分ける必要があるかもしれない。
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