「ロンドン発」なのに、イギリスのデータではなくフランスとアメリカだけ比較した理由を聞いてみたい。
確かにスウェーデンの対応は間違っていたっぽいが、他の国が上手くいっているかというと全くそうではないし、イギリスも初期の頃は集団免疫について幾度となく触れていたので、そう大差はないんじゃなかろうか。
じゃぁ日本(と言うよりアジア全体)はなぜ人口の割に落ち着いているのかと問えば、最近では特定遺伝子原因説も出てきているので、もしかすると政策と結果はあまり関係がないかもしれない。
スウェーデンは11月20日時点で15%止まり。何があってもとことんマスクは着けない自分流を貫くのがスウェーデンのスウェーデンたる所以です。
普通はここまでひどくなれば自主的にマスクをするものだが、感染症との戦いに協力するよりも自由を追求する国民性なんだろう。そこはドイツのマスク反対運動にも見られる傾向。もしかすると恐怖心が欠落していたりしないか。
ただ、記事中のデータを見ると、フランスは06月頃からマスク着用率が80%にも達しているのに、03-04月の最初のピーク7,500人/日の感染者に対し、11月07日には86,000人/日の感染者が出ている。11.4倍。イタリアも同じく。
カンヌに住む知人に聞いても、皆ちゃんとマスクをしているらしい。数ヶ月前は付けたり外したりする人も多かったのが、今では常にマスクをしている人の方が多いらしいので、少なくとも欧州においてマスクはあまり予防効果がないのかもしれない。
一見マスク着用率の高いアジアが感染者数が少なかったことから、マスクが最も有効な予防策として考えられているものの、主たる感染源が他にある可能性もある。
マスクは効果なしとは思わない。唾が飛ばない分汚染リスクも下がるので間違いなく効果はある。
しかし日本の03月頃は外で見た限りマスク着用率は半分くらいだったので(03月16日の投稿では4割と書いている)、その時に人口密度が極めて高い東京で感染がそれほど拡大しなかったことを考えると、他の環境要因または遺伝子特性だと考えた方が妥当じゃないだろうか。
もしマスクだけに焦点を絞るならば、ヨーロッパの市販マスクの性能が低いということも考えられるし、アジアよりもはるかに湿度が低いため、ウイルスが空気中に対流する時間が長かったり、或いは一度落ちたウイルスが舞いやすく隙間から入り込む(だからマスク効果が低い)等の違いがあるかもしれない。例えばN95以上の性能のマスクでないと数字に出るほど効果がないとか。
そもそも市販マスクのフィルターはウイルス自体は通す目の粗さ。飽くまで唾液等の水分を含む飛沫をカット(箱にもちゃんと書いてある)するものなので、乾いたウイルス自体を吸い込む確率が高い低湿度環境下ではアジアのような高湿度下と同等の効果は見込めない。かといって一般人が常時N95以上を装着するのは息苦しい。
その辺がはっきりしない限り、どこの政策が上手く行ったのかもワカラナイ。
追記:下記はスウェーデン、フランス、アメリカ、イギリス、イタリアの人口当たりのコロナウイルスによる死亡率。スウェーデンはイギリスよりマシなので、政策は結果に直結しない。
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