「一次的」とは、イギリスが「まずは1回目優先」で進めてとりあえずはパンデミック収束に導いたという実績が根拠なんじゃないか。
1回の接種で約57%の有効率というデータをよく見かけるし(モデルナ製は「1回目接種後10日目以降で79%」とある)、下記を読むと海外でも「2回遵守」か「まずは1回」を急ぐべきか葛藤がある様子。
アメリカ疾病対策センター(CDC)は、モデルナまたはファイザー/ビオンテックのワクチンを1回接種してから2週間後に新型コロナに感染するリスクは80%減少すると報告している。さらに1回の接種による免疫は少なくとも12週間持続することがイギリスの研究でわかっている。エマニュエル氏は、2回目の接種を先送りして1回接種の人数を増やす作戦は、イギリスが感染者数を1月のピークから95%も減少させるのに役立ったと指摘する。「目を見張る成果が出ている」という。
ということから、「ゼロよりは1回でも打った方が良い」という状況。
そもそも東京五輪は、全体のワクチン接種が完了しないまま開催されるスケジュールで決定しているので、ボランティア要員(特に若い世代)のワクチン接種は間に合わない可能性が高いという前提がある。その中で「1回だけでも間に合わせる」(努力してます)という姿勢を示したつもりなんだろうと私は受け止めるが。
そんなに噛みつくことなのか。
「ワクチン接種が完了しないまま五輪を開催するのは危険だ」(*A)という議論と、五輪開催日が決定した上で、担当責任者として「1回(一次)目だけでも間に合わせる」の発言の意味に対する議論は別もの。
(*A)は一見正論のようだが、ワクチン接種を拒む人もいるので、(*A)を真だとするとワクチンを接種しないと参加できない=ワクチン接種は義務(強制)ということになり、今度は別の論争を巻き起こすことになる。
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