再び美容室を変えた。

 また(笑)。

 店舗の雰囲気も良かったし、清潔でコロナウイルス対策もそこそこ徹底されていて(的外れなことが少なく)良かったし、担当の20代後半の女性美容師もいつも知的好奇心に溢れていて楽しそうだったので全く問題はなかったんだが。

 最後に行った際、途中まではいつも通り話していた。それが突然返事をしなくなったなと思ったら、彼女の指先から“熱”が消え失せたどころか冷たくなり、鏡越しに顔を見たら全身から“気”が失われていた。

 どうやら話している最中にインカムに何か連絡が入ったようで、すぐに他の女性と変わった。

 で、シャンプーの後戻ってきたはいいものの覇気がなく、ただでさえ華奢な身体が一回り小さくなったように見えた。

 いつもなら「どうしたんですか?」と話を聞くところなんだが、おせっかいな私は相談に乗ってしまう確率がほぼ100%(笑)なので、(最近はそういうことは意識的に止めているので)特に何も触れずに支払いを済ませて帰ることにした。

 エレベーターまで見送ってくれる彼女に毎回「ではまた2週間後に」と言うところ、偏差値42(笑)くらいのどうでもいい話をしながらエレベーターに乗り込もうとした瞬間、既に乗っていた人が「開ける」ボタンと間違って「閉じる」ボタンを押したもんだから、振り向く間もなくドアが閉まった(笑)。

 それが最後。

 いや、別にココで哀愁のヨーロッパが流れるわけでもノスタルジックな気持ちになっているわけでもナイ。

 さぁ心機一転新しい美容室にとインターネット上を探し回り、天井の高い私好みの内装の店舗を見つけ早速行ってきた。

 天井高は9メートルくらいあるんじゃなかろうか。天井もガラス張りになっていて、開放感も内装も素晴らしい。頭の中ではCSIマイアミのオープニングソングが流れていた(笑)。エディションホテル(虎ノ門)の昼下がりのロビーバーの窓辺的な。見た感じ清潔そう。かつ美容室臭がない。

 しかし。

 暑い(笑)。

 天井が高すぎてエアコンが効かない(笑)。マンションで言うメゾネットあるある系の問題。

 まぁ常に先読みし世の中そんなもんだろう的な私は、事前に地図を見て南や西向きじゃないことを確認した上で(笑)直射日光が差し込まない時間帯を予約したんだが、それでもとにかく暑い。

 で、再び新しい美容室を探すことにした(笑)。

 苦痛じゃない美容室を探すのは一苦労なので、それでちょっとセンチメンタル(笑)になっているというか、何というか。

 こういうときはケムリとシャンパン。というかいつもだが(笑)。

 ベランダのテーブル用に、メイド・イン・チャイナの1,500円くらいのクロスを買ってみたら、何気にしっかりしたつくりで驚いた(笑)。水も油も弾くし、写真には写ってないが周りはレースになっていて、しかも洗濯機で洗える(笑)。

 葉巻には70%の湿度が最適な環境だが、実際に70%の湿度下(日本の梅雨時とか)で吸うと鬱陶しい(笑)。煙がモサッと下がり滞留するので数人吹かそうものなら焚き火かステージ用のドライアイスでも焚いたかのようになる(笑)。

 今日のケムリはロメオのペティチャーチル。辛くて素っ気ない味(笑)。素っ気ないと言えばパリで吸う葉巻の味わいを想い出す。「風が吹いたら忘れて」的な軽さがある。シャンゼリゼのカフェで下手に隣の女性を誘ったら「風が吹いたら消えて」あたりか。風と共に去ります的な。

 シャンパンはペリエ・ジュエ。今春はラデュレのローズとサクラのマカロンに合わせてロゼをよく飲んだが、日本のこの季節にはちょっと暑苦しい。

 そんな本日のBGMは Sous Le Ciel De Paris

 今日から申請・発行開始のワクチンパスポートをひっさげてパリに行きたくなった。

 が、07月上旬には1日あたりの新規感染者数は2,000人ちょっとまで下がっていたのが、もう2万人を超えているフランス。

 落ち着くのはまだ当分先か。

 JALマイルの有効期限が切れるまでに行きたい。パリまでビジネスクラス往復タダくらい残っているからこのまま消滅はモッタイナイし、この数年他のポイントに乗り換えたので、マイルがあまり溜まらなくなったからJAL乗り納め(?)としても。

 これを読む限り、フランスはまだ日本のワクチンパスポートは使えないらしい。日本→フランスの一方通行はダメで、フランス→日本も許可するよう条件が提示されているとのこと。

 ただ、もともと日本人はフランスに無条件に入国できる。先月から。これも変わるんだろうか。それとも入国はできても、フランスのバスや飲食店利用時に義務化された証明書の提示には使えないということだろうか。

 どっちにしてもパンデミックが収まるまでは遠出はしない。