「ワクチンを拒否する米国人に見られる傾向は? 職業や性別で分析 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)」

 “格差”の距離感だけでなく濃淡もくっきりしているアメリカらしく、わかりやすい傾向が出ている。

 中でも、

拒否する人が最も少なかったのは、テクノロジー関連の職業に就く人(12%)で、医療関係者がそれに続いている(17%)。一方、接種を完了した人が最も多かったのは、金融サービスに従事する人だった(71%)。

はとても納得がいった。

 テクノロジー業界(ITではなく)の人は自分の専門分野でなくても仕様書を読み込む傾向が強く、またそれを理解する頭を持っている。自社従業員への義務付け発表も早かった。

 一方医者は同じ理系でも「機械は全くダメ」という人が割と多いように、どちらかと言えば現場(臨床)寄りで、仕様は科学者・研究者側の仕事と割り切っている(よって心情的に信用してない場合は拒否する)ところがある。5%の差だが。

 が、テクノロジー系は人との接触の機会はそれ程多くないことから、それが即座に行動に直結するかというとそうでもない。最終的には高い接種率になってもあまり急ぐ理由がない。その点金融業界は顧客あってのもの(付き合いが多い)なので足が速い。

 金融業界は社外からアクセスできないシステムも多い=リモートワークができない職務が多いという点でも接種率を高めているんじゃなかろうか。