「米長者番付入り富豪、10段階の「セルフメイド」レベルとその代表例 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)」

 それを従業員数で割ってみると新しい指標と化する。

 相続によって得た富すなわち親の代の功績か、自ら創業したものかという点で「どの程度「自力で」その富を築いたのかも明らかにしている」は確かにそうなのかもしれないが、もっと現代的な指標にするならば、その富が何人の従業員によって支えられているかからも算出した方がイイんじゃないか。

 すなわち創業者・経営者の財産÷従業員数(または延べ従業員数)。

 例えば個人トレーダーや個人ソフトウェアプログラマーなどは、従業員を雇わずに富を築くことができる。まさしくセルフメイド。

 団体競技のスポーツ選手は判定が難しいが、テニスプレーヤーのように単独の場合や、スーパーモデルのような人達は、ほとんど自分の能力(または美貌)だけで富を築くため、ザ・セルフメイド。

 そこを細かく分析するようになると、所得税率の在り方も違った見え方になるだろう。年間何十億円と稼ぐスーパーモデルに最高税率をかけてしまうと美貌税(すなわち遺伝子税)だし、1人で稼ぐソフトウェアプログラマーの収入に同じく最高税率をかけてしまうと能力税(すなわち知能税)と化するため、何十万人もの従業員によって稼ぎを得ている大企業のCEO達とはちょっと異なる存在だということがわかる。

 他者や社会に還元(再分配)しなきゃいけない人達と、果たしてその義務があるのかという人達といる。

 というわけで「セルフメイド」をもう少し掘り下げてみたらどうかと提案したい。