「熊本のラーメン店「天外天」本店が閉店へ TSMCに沸く町から撤退 | 毎日新聞」 田舎に突然好待遇(以下便宜的に「高給」と呼ぶ)の企業が誕生すると地域相場との矛盾が生じる。 TSMCの高給に惹かれ、労働者の意識はTSMCに持っていかれる。一度その賃金を見た労働者は当然に昔に戻る気はしないため、これまでの古典的賃金職の求人には反応しなくなる。 そこで記事のラーメン店のように人材確保が厳しくなり、同等の高賃金を支払うべく資金を作るために値上げを検討することになる。 が、実際には地元の人が全員TSMCで働いているわけではなく、大多数の人は過去の賃金のままなので、ラーメン店の値上げについていけなくなり客場慣れが起き、撤退するしかなくなる という構造にある。 一方TSMC(に限らず)は社員食堂などを充実させ内包に向かう。...2024.10.01 01:40経済所得・年収格差社会
「東京で生まれ育った」=裕福な時代(?)。 前稿の大卒・非大卒の差に続き 昨年美容室(笑)で聞こえてきた話から、現代の東京・非東京育ちについて。 隣の席の美容師と客が途中までとても楽しそうに話していた。どちらも30才くらいの女性。 キャッキャと最高に盛り上がっているタイミングで、美容師が「ご実家はどちらなんですか」と質問し、女性客が「東京です。はずれなんですけどね、江戸川区(笑)」と返したところ、「ずっと東京なんですか?」と美容師が聞き返し、客が「はい、親の代から」と答えると、美容師は「裕福なご家庭なんですね」と言って、途端にトーンダウンした。 女性客はそのまま変わらず話し続けたが、美容師がどうにもこうにも勢いを失ってしまい、突然お腹でも壊したのでなければ、端から聞いてた限...2024.07.08 14:57物価住まい・不動産所得・年収格差育ち・マナー学歴時代社会心理
大卒と非大卒の差。 2年前にも似たようなことを書いたが、20年前は、(日本人の場合)世間話程度では大卒と非大卒の差をあまり感じることがなかったのが、この10年くらいで違いがはっきりわかるようになってきた。 特にこの数年の20代。 高学歴=頭が良い、低学歴=頭が悪いという話ではなく、あまりにも激しい体験格差が大人になってからの“違い”となって表出している。 という話。 コートの上にジャケットを着せようとする美容師然り。シャンパン=ホスト・ホステス達の「シュワシュワ」でしかないセラピスト然り。 靴べらが何なのか知らない若い女性もいる。父親像が見えてくる。 職に就いても、上司が何も教えない・注意しない時代になり、知らないまま社会に出ると、知らないまま歳をと...2024.07.03 01:34所得・年収格差学歴遺伝・遺伝子時代社会
スパで若い女性セラピストとの会話。パート2 前回の、おならおじさん(笑)の話を聞かせてくれたアロマセラピストとはまた別のスパのセラピスト(20代半ばの女性)との話。 勢い良く飛び出すように登場し、慣れているはずの店内のステップでイチイチ躓くという女性(笑)。 イマドキの日本人女性はお酒飲まない・飲めないという人が多いので、私からそのテーマで話すことはないんだが、唐突に「お酒とか飲まれるんですか?」と質問されたので「ハイ」と答えた。 セラピスト「何を飲まれるんですか?」 私「最近シャンパンが多いですね」 セラピスト「えっ!?シャンパンって、あのシュワシュワッてやつですか?」 私「はい、あのシュワシュワです(笑)」 セラピスト「どこで飲まれるんですか?キャバクラとかですか?」 ...2024.06.01 01:36格差時代社会心理ブログ・日記
「赤ワインが飲める人なんで」とは。 街のサロンでアロママッサージを受けていたら、20代の女性セラピストが自分自身のことを「私、赤ワインが飲める人なんで」と表現した。 「白ならって人多いじゃないですかー」と続き、その後の話っぷりを聞いている限り、どうやら赤ワインが飲める人=大人という意味合いらしい。 昔はとりあえず赤ワイン、何でも赤ワインみたいな人が多かったが、イマドキの若手女性にとっては赤ワインのタンニンの渋みがどうやら「まだ早い」(大人の味)的な代物らしい。 日に日に日本人の文化水準が下がっていっているのを感じる。 お酒に限らず、味覚とはとてもスケーラビリティに富んでいて、食べた(飲んだ)分だけ成長するので、表現を聞くだけで食べた(飲んだ)ことがある・ナイがすぐわ...2023.11.20 16:13センス・感性格差言語・言葉・表現知覚・認知味覚・嗅覚、グルメ・香り時代
「今回のお買い物についてのアンケート」の問題。 あちこちから「感想聞かせて」とアンケートの依頼が来るんだが、いつどこの店舗での買い物のことを聞いているのかワカラナイ(笑)。 A店舗に買い物に行ったものの、3点中2点は在庫があったが1点はなく、その足でB店舗で不足品を買った場合、1日に2店舗で買い物することになる。 で「今回の」と言われても、A店舗のことかB店舗のことかがワカラナイ。 「スタッフの対応はいかがでしたか」と聞かれても、A店舗はダメだったがB店舗は良かったという場合、「ダメ」(最低点)を選んでも、アンケートはB店舗のことを聞いていたとなると、B店舗の良かったスタッフに「ダメ」がついてしまう。 それがそのまま成績や査定に反映されたらB店舗のスタッフに申し訳ない。 その反...2023.10.26 01:25思考所得・年収格差確率・統計・データ分析
「ひろゆき氏も「働いたら負け」税収増還元・非課税世帯へ7万円案に「納税意識失せます」ため息吹き荒れるSNS | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]」SNSでは批判的な声が多く上がっている。《税金を払っていない世帯に7万円、税金を収めている人には4万円? 納税者をバカにしてませんか? 納税意欲が失せます》 ほぅ。 税金を払ってる人が、税金を払ってない人よりも還付金が少ないことが気に入らず、「納税意欲」が失われるのか。 では、働いても大して稼げず納税額は少ないし税率も低い人達を支えるために、働いたら沢山稼げる人達が高い税率で多くの税金を納めていることを考えると、申し訳なくて外も歩けなくなるだろうか。はたまた感謝の気持ちで涙が溢れるだろうか。 富の再分配という思想のもとに構築された累進課税制度に賛同するならば、稼ぎが多い方が少ない方を支えることに今更文句を言っちゃいけない。自分を支え...2023.10.25 09:10富の再分配所得・年収格差議論社会
分給4,815円。 この半年ほど環境要因が味方して、平均を大幅に上回って儲かる週がある。 最近のいくつかの週は、1日8時間月22日勤務で計算すると分給4,815円の勢いだった。 生産性が高まれば高まるほど、時間の価値も高まっていく。 この分給だと、10分待たされると48,150円相当の時間的価値が損なわれる。 時給1,000円の人が4.8時間働いて得るお金(を稼ぐ機会)が1分で消えてなくなるので、所得差は時間に対する価値観の相違に直結する。 例えば店頭の販売員は、多くの場合1時間に5人接客しても1人であっても時給は変わらないので、マイペースで仕事する。直列の順番。 私にとっては1,000円の値引きを「特典」として付与されても、その権利を行使するために...2023.10.24 14:22サービス・おもてなし富の再分配所得・年収格差
「世界競争力ランキングで日本は35位と過去最低に、「凋落」に耳をふさぐ本当の深刻さ | 野口悠紀雄 新しい経済成長の経路を探る | ダイヤモンド・オンライン」 この約30年の日本の低迷は、2000年以前の人口増によるいわゆる「人口ボーナス」で急成長したことを日本人の優秀さと民度の高さだと勘違いしたことで、戦後(≒昭和)のがむしゃらさが失われ、努力をしなくなったのが原因だと私は思っている。 今では当たり前の考え方だが人口ボーナス期はどこも強い。中国もそうだし、今後日本を抜くと言われているインド及びインドネシアもそう。 ブラジルも一時期注目されたが、治安の悪さがボトルネックとなった。 今の日本は人口減で人口オーナス期。組織で言えばリストラの時。 人口増の時は高齢者の数よりも労働人口が増えていくので将来不安もない。現役世代1人あたりの負担が減る一方だから。「ヒトは皆同じ」「努力は必ず報われる」...2023.07.29 12:46経済格差税金才能・能力努力時代文化・人種・民族社会
ハイブランドの値上げフィルタリング。 ハイブランドの値上げラッシュで「値上げしすぎ。もう買わない」という人達が一定数いる。 「買わない」のか「買えない」のかは外からはワカラナイが、ハイブランドのブランディングと付加価値の創造を統計学(偏差値)から眺めてみると、値上げには「買わせない」というフィルタリングとしての意味合いも見えてくる。 例えば「所得上位2%(50人に1人)の人達が持つブランド」と位置づけたい場合、偏差値化すると70以上の人達が対象となる。 ※厳密には上位2.275%。 欲しい人ミンナに行き渡るように供給してしまうと「ミンナ持ってる」状態になり、いわゆる量産品と化し価値がなくなるので、常に「上位N%」という比率を保つ必要がある。そこで資本主義ではなく民主主...2023.06.17 08:33エルメス・エルパト・ロレックス買い物・デパートファッション・スタイル・流行所得・年収格差偏差値商売・ビジネス価値・値打ち確率・統計・データ分析
「平均2億超え!? 止まらない「都内マンションの高騰」。中古でも1億弱、賃貸価格も値上がり | 日刊SPA!」 まだまだ上がるだろう。特に都心5区は。 変わらない日本人の所得に合わせていると、部屋を狭くしてでも価格上昇を抑える必要があるが、昨今の物価と先進国の相場から見れば決して高くない。 日本も所得上位2%が突き抜けた感があり、少しずつだが国際水準に近づいいくんじゃなかろうか。 横並びだった日本では、あまりどこに住んでいるかは重要視されてこなかったが、格差が拡がれば拡がるほど、住まい(住所)が持つ意味が大きくなってくる。どこに住んでいるかで大凡の所得がわかるから。 急速に物件相場が上がっているので、賃貸住まいの人達は更新時の家賃改定に注意が必要かもしれない。2023.05.25 15:30住まい・不動産所得・年収格差相場・投資
「ダウンタウン浜田雅功、告発リスクの高い“パパ活女子”に手を出したのはなぜか ウラに妻・小川菜摘が“後悔した過去” | 週刊女性PRIME」なぜ浜田は世間からバッシングを受けることがないのか。 もともと男性有名人の浮気・不倫報道に嫌悪感を示す大部分は女性なので、あまりダメージを受けていないということは、容認女性が増えているんだろう。 ただの「不倫」なら攻撃したとしても、「パパ活不倫」は若い女性を援助しているという受け止め方か。 ちょっと前までは「女性のゴールは結婚」みたいなところがあって、平凡なサラリーマン男性と結婚する(その時点で大凡の人生が確定する)圧倒的大多数の女性にとって「人気者(モテる男)は浮気する」「お金持ちはいろんな女性に手を出す」がそういう類いの男性を“選ばない”理由として使われてきたが、近年結婚しない・期待しない女性が増えた分、奥さん側の心情が他人事に...2023.03.03 14:47所得・年収格差時代社会心理