トロフィーワイフって言うか(?)。

 先日美容室で「まぁトロフィーワイフって言うか」とずっとどこかのワイフを扱き下ろしている女性の話が聞こえてきた。

 男性にとって“トロフィー”になり得る女性とは、無条件にスゴいと思うんだが。

 何の取り柄もないワイフよりイイじゃないか。

 「いや、そういうことじゃなくて、男と女は愛よ」と言うなら、愛もあって自慢できる女房だと最高だと思うんだが。

 トロフィーワイフとは批判されるべき対象ではない。

 要はプラス要素しかソコ(単語)にはなく、マイナス要素そのものを指し示す根拠が全くない。

 終始「若くて綺麗ってだけで」という内容で、私には「その何が批判対象なのか」とずっと疑問に感じていたので、その客が帰った後、私を担当する美容師に「若くて綺麗な“トロフィーワイフ”は何か問題なんですかね?」と尋ねたところ「イチバンスゴいことですけどね。なりたくてもなれませんし(笑)。一度でいいから言われてみたいです(笑)」と返ってきた(笑)。

 私を担当する人らしさが出ている(笑)。

 イチバンかどうかは別としても、自慢できることが1つでもあればそれは素晴らしいことだとしか思わない。私は。

 この手の話でよくある「ある程度の歳になったら捨てられて終わりよ」的なことを言い出すのだとすれば、ある程度の歳になる前に結婚が破綻する夫婦が増えていることを考慮すると、もしかすると美人の方が長持ちするかもしれない可能性がある(笑)。

 日本人女性の幸福度の低さとは、多くの場合パートナー(夫または彼)に問題がある。ということは夫(彼)選びすなわち恋愛の失敗が元となっているので、余所のワイフについてどうこう言える立場にある女性の方が少ない。

 その昔「ブロンド=おバカさん」という印象があった。世界的に。それがこの20年では実際にIQを測定するとブロンドの方がやや高いというデータがある。

 「若くて綺麗なだけ」と思っていたら、実は頭も良くコミュニケーション能力も高く、空気が読めてセンスもイイかもしれない。

 そもそも何で「だけ」と思ったのかその根拠を問うてみたい(笑)。

 私から見るとその女性は見てくれもイマイチ、ファッションセンスもイマイチ、話し方(語尾や言葉選び)から育ちもイマイチ、テーマや視点的に教養もイマイチ。余所の文句を言っている“だけ”で、もしこういうタイプのワイフが家にいたら夫は帰ってこなくなるだろうなという印象しかなかった。

 残念ながら。