ウクライナ、ロシア人の名前。

 代表的なところとして「○○エンコ」はウクライナの苗字。ティモシェンコとかエメリヤエンコとかポロシェンコとかゴンチャレンコとかキュリレンコとか。国籍がロシアだったとしても、大抵はウクライナルーツ。

 一方、ロシアは女性か男性かで苗字の最後が変化する。

 お父さんの苗字がロマノフ(男性)で妻またはその娘はロマノワ。同じようにモロゾフ→モロゾワ、ゴンチャロフ→ゴンチャロワ、ザギトフ→ザギトワ、メドヴェージェフ→メドヴェージェワという具合。

 だからロシアの女子フィギュアスケートの話題になると、ほぼ全員の苗字が「ワ」で終わる。

 名前(First name)は両国とも似ている。

 女性の場合、マリナ、エリザベッタ、スヴェトラーナ、エカテリーナ、オルガ、エレナ、ナタリアなど。

 名前の最後の母音が「ア」で終わるのは基本的に女性。これはイタリアなどでも同じで、マリア、アドリアーナ、ビアンカ、エマニュエラなど。

 イタリアの場合名前の最後の母音が「オ」は基本的に男性で、マリオ、アロンツォ、アントニオ、ヴァレンティノなど。

 昔の日本人女性の名前はミツコ、ヒロコ、ヨシコ、ナオコなど「オ」で終わるので、ローマ字表記だと海外(特にヨーロッパ)で男性だと思われる可能性が高い。

 グローバル社会を意識して名付けるなら、女の子の名前は「オ」で終わるより「ア」で終わる方が間違いが少ないだろう。

 話は戻って、ロシアの女性の場合苗字の最後が「ワ」に変化する文化は、国際結婚の際に問題が生じる。

 例えばユリア・ロマノワがロシア国内でロシア人ボリス・ゴンチャロフと結婚した場合、ユリア・ゴンチャロワとなり何も問題が起きないが、例えばアメリカでロシア人ボリス・ゴンチャロフと結婚すると、ユリア・ゴンチャロフとして登録されるため、女性姓に変化しない(できない)。姓が変化することに対応したシステムがないから。

 よってロシア人から見たら、ユリア=女性なのに、ゴンチャロフ=男性???という矛盾が生じる。

 全く関係ない姓の人と結婚する場合は特に問題ない。ユリア・ロマノワが日本で山田太郎と結婚すれば、山田ユリアになるだけだから。

 ということから、世界的に夫婦別姓でいいのかなと私は思う。その話をしたかったわけじゃないが(笑)。