「「1日15分」の仕事で年収1億円超。新富裕層はブラックカードで何を買うのか | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)」

「自力で高収入を得ている層」のことだ。具体的には、「年収2000万円以上、純資産で5000万円以上」の層を指す。

 それは「新富裕層」ではなく「準富裕層」じゃないのか。

 昔から「富裕層」の定義は純金融資産1億円以上で、「準富裕層」が純金融資産5,000万円以上なはずだが。

 「資産」という時はローンの有無を問わず不動産も含み、「純金融資産」という時は不動産や車、時計などは含まず、ローンなどの借金も差し引いて算出する。株すなわち評価額ベースのものも含み、買った時よりも目減りし売却損が出ることもあるし、売却益が出たらそこに税金がかかるし、売却前に当該会社が倒産すれば二束三文になるので、実際に売却が完了するまで使えるお金は確定しない。ということから私は税引き後預貯金しかカウントしない派。

 記事で紹介されている人達は年収1億円以上なので何ら異議はないんだが、冒頭の「新富裕層」は、若手(稼ぎ出して年数が浅い)を前提として資産5,000万円に設定したんだろうか。

 年収2,000万円だと手取りが1,307万円なので、半分預貯金に回しても5,000万円に達するには8年近くかかる。その間月54万円の生活を続けて「富裕層」と呼ぶには苦しい。奥さん・彼女と週に1回ディナーに出かけても、6万円×4として30万円しか残らず、東京23区なら60平米の賃貸マンションの家賃だけでカツカツだろう。

 日本人の極めて低い給与水準から見れば年収2,000万円は高偏差値だが、東京23区の物価から見て相対的に「豊かな生活をしている」と周囲から見える水準を算出すると、家賃(または住宅ローン)を含めて最低でも月150万円以上使える時だと思うので、手取りの1/3を預貯金だとすれば月225万円、年2,700万円の手取りで、税引前所得4,900万円が富裕層の入口だと私は思う。

 それでも預貯金1億円に達するには11年ちょっとかかる。

  ということから、22才でゼロから起業し30才頃までに預貯金1億円を達成し「富裕層」となる人達を「新富裕層」と呼ぶとすれば、現実的なところ税引前所得7,000万円(手取り3,658万円)〜じゃなかろうか。