一般に「悪玉」とされる活性酸素によって酸化(すなわち腐る方向)ストレスに曝されている身体を抗酸化物質(ビタミンCとかEとか)によって還元(若返る方向=アンチエイジング)してあげようというのがこれまでの常識・トレンドだった。
が、活性酸素にも一定の役割があり、抗酸化物質で活性酸素を除去しすぎるとその「一定の役割」を果たさなくなり、「喘息やアトピーのアレルギー、皮膚の細菌や真菌の感染など、病態の悪化に関わる可能性」があることがわかったということを知った。
この数年で、いくつかの抗酸化作用のあるポリフェノール類を多めに摂取してみた際に自分の身体で感じ、この「還元ストレス」に行き着いた。
何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し。
悪玉には悪玉の役割があるという点もまた社会と似ている。
「悪玉」とは100%悪玉もいるかもしれないし、51%悪玉という微妙な悪玉もいるかもしれない。
抗アレルギー系鼻炎薬などにベラドンナが配合されているのもそういうことだろう。元々ベラドンナは毒として知られていて、何で薬に(少量の)毒を入れるのかというと、動物は危機に曝されるとアドレナリンが出て抵抗力が増すから。交感神経優位の状態。
が、身体が興奮状態にあると活性酸素が生じ酸化ストレスを受ける。
だからずっとアドレナリンが出ていれば健康かというと老化が早まる(早死にする)のでアンチエイジングを必要とする。
要は「適度な緊張・刺激」もたまには必要ということであり、どっちかが善・悪というものではない。
バランスが大事。
0コメント