「便秘の30代女性 1日4錠だった下剤は30錠に 大腸内視鏡検査を受けると…薬への依存度が高まる悪循環からどう抜け出した? | ヨミドクター(読売新聞)」

最初は規定容量の1日4錠で大丈夫だったのですが、だんだん効かなくなってきて、20代の後半になると1日に10錠以上服用しないと排便が困難になりました。30代になると、インターネットで便秘薬を買っては1日に30錠も飲むように。

 1日30錠。薬をそんなに飲んだら身体に害があると考えない時点で、心身共に正常じゃない。だから「依存症」と呼ぶのかもしれないが。

 大腸の中を見るとポリープはありません。しかし、腸の表面が黒っぽく色素沈着する大腸黒皮症(大腸メラノーシス)を起こしていました。下剤を長期常用することで、大腸の細胞が死滅して起こるとされています。この状態になると、大腸の運動にかかわる腸管神経そうが障害を起こして腸が動きにくくなり、不快感、不安感、排便困難が悪化する負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 「大腸メラノーシス」で検索してみると結構多い様子で、

市販のものでよく使われるのが、大腸のぜん動運動を促す刺激性下剤と言われるタイプで、センナやダイオウ、アロエといった生薬に由来する成分を含むものがあります。この一群の薬はアントラキノン系と呼ばれ、安価なこともあり、ドラッグストアやネット通販で一番多く売られています。このグループの下剤が大腸黒皮症を起こします。

とある。

 市販の刺激性下剤でもピコスルファートナトリウムには大腸黒皮症のリスクや依存性はありません。便をやわらかくする酸化マグネシウムもその問題はありません。

 らしいので、規定量で効かなくなったら自分の判断で摂取量を増やさず受診を。

 それにしても日本人はやはり依存症リスクが高いんだろうか。