都内フレンチの相場。物価観測。

 都内中心部のフレンチ相場は1年前と比べて更に値が上がり、私が好むところは全体的にディナーコース39,000円(お酒なし)に落ち着いた感があるが、良く見ると消費税・サービス料がそれぞれ違う。

 A: 39,000円(消費税込、サービス料込)

 B: 39,000円(消費税別、サービス料込)

 C: 39,000円(消費税込、サービス料別)

 D: 39,000円(消費税別、サービス料別)

という具合。

 Aはワカルんだが、B,C,Dは何としてでも39,000円に見せたいのか(笑)。

 潔く全部込み表記に統一してもらいたい。

 日本国内で日本円で稼ぐ人から見れば10年で1.6〜1.8倍になった感じだが、米ドル・ユーロ勢から見れば250ドル・230ユーロ前後なので、東京という立地を考えたらまだまだ割安。

 世界的に物価上昇率も落ち着きつつあるので、来年の今頃は微増くらいかなと思いつつ、中東次第でもある。

 ロシアの上空を飛べなくなった航空輸送は今全て南回りなので、中東の情勢が悪化すると保険料の高騰で輸送費も上がる。すると欧州産の物が値上がりする。

 更に海上輸送も中東の影響を受け、コンテナの循環が悪くなると世界全体に影響を及ぼすことから、日本の物価高はジワジワ・ダラダラ長引く可能性がある。

 それを吸収できるのが円高なんだが、このまま順調に130円台に入ってくれるだろうか。


 付録(?)として、この1-2年で行った都内フレンチディナーで、メジャーなところを抜粋し、味>サービス=雰囲気の重みでオススメ順にまとめてみた。

 前後はあまり大差はないが2つ離れると差が出る感じ。大体値段順になっているのがオモシロイ。やる気とサービス精神だけでは評価を変えられない時代になりつつある。

ロオジエ

エリタージュ バイ ケイ コバヤシ/ザ・リッツ・カールトン東京

エステール/パレスホテル東京

アサヒナガストロノーム

ピエール・ガニェール/ANAインターコンチネンタルホテル東京

レ セゾン/帝国ホテル東京

PlaigaTOKYO(プレーガトウキョウ)

トゥールダルジャン/ニューオータニ

SÉZANNE(セザン)/フォーシーズンズホテル丸の内 東京

ベージュ アラン・デュカス東京

銀座レカン

レストラン西洋銀座

ヌーヴェル・エポック/オークラ

ドミニク・ブシェ トーキョー

ブリーズ ヴェール/ザ・プリンス パークタワー東京

SUD Restaurant(竹芝)

コラージュ/コンラッド東京

ラ・プロヴァンス/ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ

レストラン プルニエ/東京會舘 丸の内本舘

オーベルジュ・ド・リル トーキョー

銀座エスコフィエ

日比谷パレス

日比谷松本楼 ボア・ド・ブローニュ

ラ・メゾン・キオイ/赤坂プリンスクラシックハウス

--------以下、私は個人的にすすめない--------------------------

Sophie at EDITION/東京エディション銀座

ESqUISSE(エスキス)

est/フォーシーズンズホテル東京大手町

シグネチャー/マンダリンオリエンタル東京

といった感じ。

 ここ数年、主たるシェフが居る日居ない日で味のバラツキの激しいレストランが増えてきた。ナンバーワンとナンバーツー以下の才能・技術の差が開き、レシピを覚えても味を精確に再現できないのだと思われる。