旬(笑)を過ぎた話題だが、ヒョンなところで聞いたので。
ひろゆき氏が言っているのは、ウェクスラーのような知能検査のように、標準化されていて正規分布に基づく綺麗なベルカーブを描くよう作られたテストにおける偏差値ということだろう。
要はサンプル数が大きくなれば大凡標準正規分布に沿うという統計学の大前提。
じゃないとこれらの表を使う仮説検定が成り立たなくなる。
正規分布に沿うにはn=30で十分とされているくらいなので、「日本人」という規模で話す時は、文脈理解によって伝わるよねといういつものアレかと思う。
何の脈略もなく「偏差値」と言えば、もちろん例外はある。
30人が受けたテストの平均が90点。内訳は20人が90点以上、10人が90点以下という場合、偏差値50を下回るのは10人しかいないので、「日本人の半数の偏差値は49.9以下」は当てはまらないじゃないかということになる。
↓具体的にはこういうケース。
ただ「日本人」という文脈でこんな偏ったテストで偏差値を採ってもしょうがない。
と理解しつつも、いっそ「知能指数」という単語の方が良かったのかなと思う。言葉自体が標準正規分布に沿う前提だから。
頭が良い・悪いではなく、話し手を理解するために文脈とか背景とかを考える時間を割きたくない人と、話をする上でイチイチ前提の説明にまで時間を割きたくない人同士の衝突。
じゃなかろうか。
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