客側(一般消費者)の立場にある人が、例えば「エルメスの●●店舗のお客様は〜」といった具合に、同列の他の客のことを「お客様」と言うのはなぜか。
結構な頻度で見かける。
自分も含めて客である場合、「お客様」は変。日本人同士話していて「日本人のかたは」と言うのと同じ。
辞書にも「売り手側の商店や企業などが客を呼ぶ丁寧な言い回し」とある。
売り手側が使う言葉。
当該店舗またはブランド或いは同業者のスタッフが紛れ込んでいてつい「お客様」と口が滑って言ってしまうのか(笑)。
それとも全方向に客が居るというサービス業(例えばホステスとか)の癖なのか。
言葉に問題(ぶれ、揺らぎ)があると、結局何なのかワカラナイことが多々ある。
例えば、「先日三越さんの逸品会にお邪魔しまして」と言われると、同業者や出展業者、取引業者なのかなと思う。
同業の高島屋や大丸のスタッフが「三越さん」というのは一般的な商習慣としてわかるんだが、何で客の口から「三越さん」なのかなと思う。
客が三越のスタッフと2人で話している時に「三越さん」と言うのは構わない。「最近、三越さん業績いいですね」とか。が、客側同士の会話で「三越さん」は違う。
「さん」を付けちゃダメだというわけでもないんだが、そこで「さん」を付けるとポジションがわからなくなるという場合には付けない方が良い。
最近じゃ同僚・上司のことを「さん」付けで話すスタッフも多い。こっちが客として話している際に、スタッフから「●●さんが今商品を手配してくださっていますので」と言われると、●●さんという外部の助っ人がいるのかなと思ったらそのスタッフの先輩・上司のことだったとか(笑)。
客は、ありがとうございます、恐れ入ります、と●●さんに感謝・恐縮すべきなのか(笑)。
まぁ、「うちの奥さんが」とか「うちの旦那さんが」と話す人もいる時代なので、今更どうにもならないのはわかっているんだが。
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