興味深い。
腸の次というくらい菌が多いとされる口の中で悪玉菌(歯周病菌)が増えると、体内の免疫系はその圧倒的な数と戦うためにパトロール部隊であるナチュラルキラー細胞が人手不足(?)に陥り、手薄になったところで他の感染症が進むということは以前から知られていた。
すなわち歯周病が足かせとなった免疫力の低下であり、歯周病自体は他の病気への間接的な関与と言える。
万引き犯を追いかけているうちにレジのお金が盗まれた的な。
が、今回の発見は歯周病の原因菌が産生するたんぱく質分解酵素が、ウイルスを細胞に入り込みやすい形状にするという直接的・積極的関与。
幇助、共犯と言える。
年中「風邪ひいた」「インフルエンザにかかった」と言う人が身近にいたら、歯医者に行ってみないかとすすめてみると良いかもしれない。
見えるところに虫歯はなくても、古い詰め物の中で虫歯が進行し、同時に歯周病を患っているケースもある。
私の身近な人は(私も含め)誰もインフルエンザに罹らず一年中安定している。
年中いいものばかり食べていて(笑)栄養状態が良いからというだけでなく、腸内・口内フローラ対策もしているからかもしれない。
ちなみに歯周病菌のようなグラム陰性菌は死滅する際にエンドトキシンという毒素を出すので、マウスウォッシュなどの殺菌剤の使用後は水で洗い流す方が本来は良いと考えられるが、効果持続のため洗い流さないことをすすめている商品も多い。
どちらが良いか結論らしきものは見当たらなかった。
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