「ワクチン敵視、背景に疎外感 「反対派」レッテル貼り危険―専門家「互いに尊重を」:時事ドットコム」

「社会が不安に寄り添わず、親身に話を聞いてくれるのはカルト集団や陰謀論者だけ、という状況は非常に危険だ」と警告する。

 確かに。

 IQやお金といった格差が生じやすい世界でも、社会との距離感・疎外感からどんどん奥深くに潜り込んでいってしまう人達がいる。そこを掘っても何も出てこないよというところを掘り続ける。

 鬱初期段階と同じで、否定するとそれがますます強く出るから周りは何も言わなくなるどころか、摩擦を避けるためにあたかも応援しているかのように振る舞い出す。すると本人はその方向は間違っていないと認知強化されるので、この辺の“コミュニケーション”はさじ加減が非常に難しい。

SNSでワクチンの危険性を呼び掛ける人たちの投稿には「接種すると遺伝子を組み換えられる」「不妊の原因になるとファイザー社が認めた」などのデマも交じる。「打つと5G電波で操られる」「体が磁力を帯びる」といった荒唐無稽な主張も見受けられる。

 本来教育が解決すると期待されるところだが、世の中が複雑になりすぎて(+速すぎて)、頭が追いついていない人が多い。

 ワクチンの場合は認知さえ変わればいつでも方向転換(接種)できるので、気長にわかりやすく説明していくしかない。ただ問題は、テレビなどマスコミ自体が信頼されてないので、何を言っても信じないだろう可能性が高く、記事中の言葉を借りるとカルト集団や陰謀論者の格好のターゲットとなりやすい。

 そこが現代社会の脆弱性。