「誤解されたイノベーションの本当の意味とは | 企業経営・会計・制度 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース」

 おっ、久しぶりにイイ感じの記事。

あのスティーブ・ジョブズもイノベーションの源泉である創造力について、「創造力とは、いろいろなものをつなぐ力だ。一見すると関係ないように見えるさまざまな分野の疑問や課題、アイデアやひらめきを上手につなぎ合わせる力だ」と表現している(カーマイン・ガロ著『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』より)。

 私もそう思っている。

 思考が細切れな人と話すと、例えば○○と△△の話をしても類似・共通点が見いだせないのか、「私が今○○と△△の話をしたのは、この2つには共通点があり、その共通点とは〜」と全部説明する必要があり、「あー、そういう意味だったんですねー、やっとわかりましたー」と返ってくるまで先に進めず疲れる(笑)。

 一方、それなりに自分で何かを生み出していく人は、ちょっと話しただけで「なるほど!ということは□□と##に結びつくわけですね!」と一気に開花する。

 例えば「バラ(薔薇)の風味には何が合うだろうか」と話をしている人に、「サクラとロゼシャンパンはとても良く合いますよ」と答えたとする。ピンと来ない人は「サクラじゃなくてバラと何が合うかを考えているんです」となる。ひらめきがある人はサクラがバラ科だと点に着目し、「ということはイチゴやモモも合いますかね?」とあとは勝手に開花していく。

 同じ科のものは同じ成分が含まれていることが多く、例えばメリッサ(レモンバーム)とシソの葉の香り(の一部は)とても似ている。

 と言う点からも、知識や技術よりもインスピレーションが先。得られたインスピレーションに沿って必要な知識と技術を身につけていく方が手っ取り早く無駄が少ない。その結果時短=生産性が高く、同じ「人生」という時間制限の中で成し遂げられる量と質に差がつく。

 言い換えるとインスピレーションがなければ、的外れ(遠回り)な努力をしてしまいがち。

 ソコがエジソンの言う私は1%のインスピレーションがなければ、99%の努力は無駄であると言ったの本質だろう。