三越・伊勢丹のカスタマープログラムの表向きの頂上はプラチナステージだが、その上にプレミアダイヤモンドステージがある。
○プレミアダイヤモンド
×プレミアムダイヤモンド
念のため。
表では紹介されていないが、対象者用パンフレットには「至高の非公開ステイタス」とある。
グーグルで「三越 伊勢丹 プレミアダイアモンド」で検索すると、検索結果一番上に「三越伊勢丹・カスタマープログラム」が表示され、概要欄に「PREMIUM DIAMOND STAGE」の表示がある。
が、いざクリックして見てみるとどこにも記載がなくプラチナステージが最上位。
しかしグーグルにインデクシングされているということはどこかにその文字が必ず含まれているので、ブラウザの「ソースを見る」から「DIAMOND」の文字列検索をしてみると「PREMIUM DIAMOND STAGE」の表記がちゃんとある。
ソースを見ると *_kakure.html というソレっぽいリンクがあり、アクセスしてみると「PREMIUM DIAMOND STAGE 年間お買いあげ額1000万円(税込)以上」と表示される。
20年前の検索エンジン攻略入門編的な仕掛け(笑)。
※隠れページのソースのhead部には「meta name="robots" content="noindex"」があるので、隠れページ自体を検索エンジンにキャッシュされることは嫌っているようだから、このブログからはリンクは貼らない。
エムアイアプリからはこの隠れページにリンクされている。
※2023年10月時点で、この隠れページはソースから削除されていた。
多分2年くらい前からあるにも関わらず、売り場のスタッフはほとんど誰も存在自体を知らないことから、現場で何かサービスが受けられるはずもないことが先に確定する(笑)。
アメックスのセンチュリオン(黒)のように、表向きの最上位はプラチナにし、真の最上位は噂だけで広まることを期待しているのだろうか。
で、実際のところ洗車サービスとタクシー(*1)くらいのサービスしかないので、無理して買い物を寄せて目指そうとしない方がイイ(笑)。
(*1)ストアアテンダントサービスを通じて30万円以上の買い物をした場合のみ。上限3万円、年10回。ということは、年10回遠くからはるばるやってきて30万円分買い物して上限3万円のタクシー代を使う人は10%OFF相当になるが、近場から来て頻繁に29万円分の買い物をする人には1円のサービスにもならないことを意味する。都心5区に住まう人はアウトオブ眼中なのか。タクシー3万円の距離から来る人ほど自家用車な気もするが。それが狙いか(笑)。
ちなみに今年02月01日から三越伊勢丹のレシートの星(★)も細分化された。プラチナステージはこれまで通り4個のまま、プレミアダイヤモンドが6個なので、5個=500万円あたりを新設したっぽい。
流れ的には、昔ながらの一度ついたらずっとついてる(場合によっては親の代から)外商を主とした古典的なVIP対応から、「で、結局あなた去年いくら使ったの?」という合理的な判定によって人件費のかかるストアアテンダントを効率良く配置する方式に移行してるっぽい。
コストを考えたら、ここ数年大して買い物してない外商客に手間暇かけるよりも、VIP層の新陳代謝が早い現代社会にはそれが適合系だろう。
とりあえず今回は紹介に留め、次回はVIP会員向けサービスとブランディングについて考察したい。
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