「岸田首相とウクライナ大統領 “1億ドル規模の円借款用意を” | ロシア | NHKニュース」

 非常に良い流れだと個人的に思う。

 旧ソ連圏は、私が知る限り義理堅い人が多いので、貸しを作れば恩は忘れないし、日本はアジアに留まらず、東欧・旧ソ連国へのプレゼンスを高める上で良いタイミング。いずれ日本企業の非EU東欧〜旧ソ連圏への進出にプラスとして働くだろう。

 日本文化の輸出も加速する。

 また他国の経済的な結びつきが大きくなればなるほどウクライナは守られる。仮に本当にロシアが侵攻する考えがあったとしても、ウクライナ人以外を傷つけようものなら兄弟げんか・親子げんかでは済まなくなるし、貸したお金や投資したお金が還ってこないと困るから、何かあれば守ろうとする。

 そういう意味では、本来大使館員退去など外国人がいなくなればなるほどロシアは侵攻しやすい環境が整うので、ウクライナを守るという意味では効果的ではない。まずは自国民の安全第一という対応は政治家としてやむを得ないんだろうが。

 血を流さず、なおかつ制裁という敵対的対露政策を採らない絶妙なさじ加減が非常に良い。

 「無難な日本人」の最大効果が期待できる策じゃなかろうか。