「混乱深まる国際物流網 ウクライナ危機でドバイ・香港が要所に?:日経ビジネス電子版」

 毎日のように世界地図を眺めているんだが、確かにドバイと香港なのかなと感じる。

 何の躊躇いもなくロシア上空を飛べる中国も強い。

 南周りルート上ではアゼルバイジャンとトルコも気になるところだが、既に力を持っているのはドバイと香港。

 ただでさえ人民元や韓国ウォンなどに対し日本円の強さが輸出には不利であり、そこに離れ島としての輸送コストと時間が上積みされてくると、これを機に「別に日本じゃなくていいかな」と日本離れにつながる可能性がある。

 日本が「アジアの港」を中国やシンガポールに奪われて久しいが、こういう流動的な環境下における柔軟・臨機応変な対応と適応力は何だかんだで欧米諸国の方が能力が高いので、再び取り残されるリスクがある。

 日本人は、安定した環境で熟れた定型作業を毎日淡々と続けるのは得意だが、不安定で流動的な環境下で、限られた時間内に「現在の落とし所」(必ずしも最適解である必要はない)を見つけ、すぐに行動に移すという能力が著しく低い。

 更にもう一段競争力が低下するかもしれない。