「日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない | 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース」

 去年洗濯機を買い換えた際にも同じようなことを書いたが、いずれ人口の6割くらいは中古またはレンタルが基本となり「新品を所有したことがない」という時代になるだろう気がしている。

 留学や海外旅行はもちろん、海外アーティストのコンサートなどの体験なども、ほとんどの人が何にも知らない(経験がない)まま人生を終えることになるのだとすれば、これは日本民族の成長が止まることを意味する。

 国内で言うと都会と田舎の時間の流れ方が違うのと同じで、刺激が少なければ変化も少ない。あと50年くらいハンコ社会が続く感じ。

 日本人に「海外」というキーワードを入れて話すと「別に」という話にありがちだが、要は燃料費の高騰によって移動・輸送費が上がっていることが原因なので、移動距離が長い外国勢から先に影響が出ているだけであって、究極的に言えば日本国内の移動も「徒歩圏内なら」と言うのと同じ延長線上にある話であり、地方や田舎に住む人達は選択肢が狭まる可能性があることを意味している。

 国内の具体例で言えば、輸送費が高くなると現在のように全国一律送料はなくなり、遠方は送料実費が基本となるだろうと推察するならば、所得の低い地方において送料が高くて通販が使いづらくなり、近場のお店にあるものしか買わなく(買えなく)なる=選択肢が限られるという流れになりつつある。

と言える。

 当然人口が多く購買力のある東京への送料が高くなる場所に通販拠点を設けないだろうから、世間の大方の見方に反して、私が東京(首都圏)一極集中が更に進むだろうと予想する根拠でもある。