エルメス愛か、支払い能力かの考察。

 エルパトでバーキンに辿り着くまでに、自分がどれだけエルメスを愛しているかを熱く語ると良いという説がある(笑)。

 ※以下、宝くじ的に出てくるスーパーフリーの話ではなく、飽くまで顧客としてバーキンを購入するまでの過程の話。

 ロレックスでもそういう考え方があるようだが、私は「今まで全くロレックスに興味を持ったことがなかったが、最近あまりにも盛り上がっていて、そんなに手に入らないのかと気になった」程度のことしか言わなかったのに、すぐに買えた

 多分だが「愛」は関係なく、転売目的じゃなければ良いんだろう。夫婦ですら1/3が離婚する時代だし(笑)。

 サラリーマンにとっては大きい転売益の数十万円からNNN万円に興味がなさそうなお金持ちオーラが出ていれば初めから疑われもしない(と思われる)。

 エルメス愛を語ることが無意味だとは思わないがスタッフも聞き飽きているに違いない。バーキン買った途端来なくなる客も山ほどいるだろうし。

 個人的な見解としては、30代中盤以下の女性は、まずは支払い能力を示す方が効果的なんじゃないかと思う。おせっかいながら。

 そもそも「在庫あります」と出てきても、130万円超の決済ができるカードを持ってるのかが店としては心配だろう。ATMに走ったとしても、初期設定では1日に引き出せる額が小さく、カード決済と組み合わせても足りない女性が多いはず。かつ「ない」確率の方が高いのに、買える前提で若い女性が大金を持ち歩くはずもなく。

 ロレックスの買取業者に雇われてる購入代行アルバイト(アフィリエイト)のように、「ATMに行ってきます」と言って店を出て、業者から現金を受け取って戻ってくる可能性もあり、これだと転売疑惑ランプが点灯する(実際にそんなランプはないと思うが(笑))。だからその場でサクッと決済した方が良い。と考えられる。

 日本は先進国の中で最も男女の賃金格差があり、女性の社会進出が遅れている国。

 30代中盤以下の独身女性が、都内の家賃を払いながら130万円超のバッグが買えるのか、一体この女性達お金はどうしてるのとエルメススタッフらは内心思ってるんじゃないか。

 そこで一般的な勤め人よりは所得の高い夜の仕事関係だと思われると、それを毛嫌いする女性も一定数いるので女性スタッフとの相性が不安定になるし、「バーキンってそういう仕事の人達が持つバッグ」というイメージになって欲しくない(だろう)と考えたら、一度怪しまれると道が険しくなると思われる。

 必然的に、安定した(それも平均よりはるかに高い)収入を持つ落ち着いた人という人物像ができあがる。

 経営者は雰囲気と喋り方でわかる。一国の主(あるじ)だから、特に女性で経営者という場合は、一般的な日本人女性と比べ顔に責任感があり、サバサバ、シャキシャキしている。日頃から自分で決断する必要があるのであなた任せな感じがない。

 自営業もわかる。自由に使える時間があり、人に指図されない(身勝手な(笑))生活感が滲みでている。

 外資の高給取りもすぐにわかる。普段外国人に囲まれているというだけで喋り方や振る舞いが変わるから。欧米留学組の女性が日本に戻ってくるとやたら姿勢が良いのと同じ。アメリカ勢は非常にしばしばヘルニアになりそうなくらい反り返ってたりする(笑)。

 そして古典的な日本企業の雇われ組は、猫背(低姿勢?)で小声でぼそぼそと。優柔不断で自分から何が欲しいとは言えず。クレジットカードの限度額も50万円くらいかな的な。それじゃバッグを出しても切れない。

 買えるはずもない人が買いに来れば転売(雇われ)を疑われてしまう。

 そのためか、バーキン買えました系ブログを見ると大抵旦那とエルパトしていて、実際のエルメス店舗に列んでいる人達も旦那っぽい男性を連れてという女性が多い。30才前後の場合。

 ヴィトンやフェンディなどで見かけるカップルはオラオラ系男性とちょっと派手めだがお洒落でスタイルの良い女性が多い印象だが、エルメスカップルはなぜか影が薄い地味めな女性とひ弱そうな線の細い男性(旦那)が多い。「とりあえず一緒に行ってただそこに立ってて」的なレンタル彼(笑)なのかなというくらい。

 まぁ、ブランド自体がお洒落や時代の最先端を売りにしているわけではないので仕方がない。品質重視の職人系ブランドだと言える。

 同じ転売対策はもちろんだが、ロレックス以上に支払い能力を示す必要がありそうだと感じる点として、バーキンが出てくるまでに数百万円の買い物を要する場合(決まった基準があるわけではないので参考までに)、日本人女性の賃金相場では普通に考えて無理なので、途中で脱落する可能性が高く、スタッフとしてはあまり力を入れる対象にならないと思われる。

 だから所得の高い女性は支払い能力を客観的に証明するか、所得の低い女性は高給取りの旦那(或いはパパ活のパパではない本当のお父さんとか)を連れていくしかない。

 ※男性客の場合、お金持ちの女性を連れて行ったら効果があるかどうかは私にはワカラナイ(笑)。国際有名ブランドとして多様性を受け入れる姿勢は努力程度に示すかもしれない(笑)。

 まずは「顧客」になる必要があるのは、とりあえず数回の支払いを見てから(査定)ということだろう。そこでセンチュリオンカードや、デパートブティックなら当該デパートカードの山のようなポイント残高を見せつける(見せ金よろしく見せポイント)のはそこそこ効果があるかもしれない。最低でもその10倍(優待率が最大10%なので)の買い物をしている証だから。

 そこがロレックスと違うところ。ロレックスの場合は、そもそもお目当ての時計があるかないか、あれば買うという一発勝負なので、事前に実績作りの買い物をしない分カードやポイント残高を見せるタイミングがない。

 ということから、エルメスではまず第一に転売を疑われないよう、ゆとりのあるオーラを身に纏うか、支払い能力を客観的に示すかが重要だろうと推察。30代中盤以下の女性は特に。

 すなわち“見てくれ”は非常に重要な時代。美形かどうかじゃなく雰囲気、オーラ。