エルメス既存顧客と枠ありバッグと転売対策。

 今年からショップカードの裏に転売禁止の表記が加わり、エルメスは転売に対する意志を示した。

 私は去年の秋以降のことしかワカラナイが、見聞きしている限り、何となく時は同じく昨秋あたりから、エルメスの販売方針(基準)が変わりつつある印象がある。

 でどうなるかというと、既存顧客(去年の秋頃まで枠ありバッグを買えていた客)は、いったん枠ありバッグが手に入りにくくなるだろう気がしている。

 理由は単純で、これまで山のように出回っていた新品転売品(いわゆる“専門店”の新品含む)は、エルメス(店舗)側がバーキンやケリーを売っても良いと判断していた顧客が転売したものであり(偽物でない限り)、すなわち既存顧客の中に転売屋がいることが確定している。

 専門店という名の新品転売ショップにはヒマラヤさえもあり、エルメスがVIPとして扱っていた顧客の中にも転売屋がいる。

 ※使い古した中古を売る人がいるのは特に取り締まりの対象ではないだろう。

 ということから、エルメスは顧客をゼロから洗い直す必要がある。

 エルメスがRFIDをバッグに埋め込めば、その後は転売店にある新品バッグが、エルメスのどこのブティックでどの販売員が誰にどういう枠(スーパーフリーなのか顧客フリーなのか)で販売したものなのかかまで追えるようになるが、それまでは確定している既存顧客の中にいる犯人を見つけ出しリストから削除していくことが優先されるため、スーパーフリーは出しづらい。

 なぜなら、スーパーフリーを運良く買えた人が転売した場合、いわゆる「通りすがりの犯行」と同じなので、客を特定できたとし「次回からこの客に枠ありバッグを売らないように」と対策したところで、そもそも宝くじのようなスーパーフリー狙いでは業として成り立たないので、一発屋(素人またはただの雇われランナー)である可能性が高いから。

 要は「次」はそもそもないだろう客ということ。

 こういった不特定多数かつ未知の敵に対応する場合、通常ブラックリスト方式からホワイトリスト方式に転換する。

 「基本皆歓迎、ただしxxはダメ」から「●●は許可、他は全部ダメ」に。

 よってスーパーフリーを極限まで減らし、新品転売バッグの流通量が減ったと確認できるまで、既存顧客を洗う必要がある(顧客リストの再評価)。

 問題は既に海外渡航が開かれているため、国外のブティックで買った分が流入する可能性もあり、本来この見直しを行うならパンデミック真っ盛りの時が最善だった。2020-2022年。

 というわけで、去年までは枠ありバッグをちゃんと買えていたのに、最近スタッフの対応が渋いと感じる人がいれば、購入額を増やすよりは、以前買ったバッグを持ってブティックに行き、売ってないことを見せた方がイイんじゃないかと私は個人的に感じている。

※これも年初に書いたブログだが、ネタがないので(笑)今になって投稿した。