もともと桁が違うし、口座には毎月大金が振り込まれるんだから、気がつかないだろう。100万円のうちの600円みたいなものだ。
語り手の桁も違っている(笑)。
「100万円のうちの600円」をそのままの比率で今回の事件相当額に当てはめると1,000,000,000,000円のうちの600,000,000円(1兆円のうちの6億円)になる。
10年で約1,000億円の契約だからオオタニは1兆円は持ってないし、しかもこちらの記事によると
なんと1年の年俸7000万ドル(約101億円)のうち、受け取るのはたった200万ドル(3億円)で残り6800万ドル(約98億6000万円)を後払いにするというのだ。
残りの6800万ドル(約98億6000万円)×10年間の6億8000万ドル(約986億円)は2034年から2043年までの10年間に無利子で支払われるという。
とあるので、まだ初年度の3億円を受け取ったかどうかという段階。
もちろんこれまでの稼ぎやCM料金などの別収入があるので6.8億円は軽く払えたかもしれないにしても、「100万円のうちの600円」という感覚じゃない。
100億円のうちの6億円くらいだろうか。
私なら気付く(笑)。
1万円のうちの600円。
1万円札がなくなるので気付く人がほとんどだろう(笑)。
入金が沢山あっても、出金は目立つ。
スマホやPCを使えばワンクリックで決済ができる時代だ。あれだけ公私にわたり行動をともにし、頼りにされていれば、水原氏が大谷選手の口座情報やパスワードを何らかの方法で知り得たとしても不思議はないと話す。
オンラインだと、大抵どこの銀行も1日に送金できる上限額が設定されているので、自分で上限変更手続きをしない限り1回で送金するのは無理。偶然、家を買うとかで事前に変更されていた可能性はゼロではないが。それに出金時はイチイチ登録メールアドレスに通知が届く。
本人に手渡すとまた使い込む可能性があり、直接送金することが大前提だったんじゃないかと考えると「何かあったら俺が盗んだことにする」の合意かなという気がする。
黙って口座にアクセスする場合、例えば家族の手を借りるにしても、昔なら配偶者が本人に代わって手続きできていたので、日本で言えばハンコさえあれば可能ではあったが、今の時代全く本人に知られずに銀行口座からこの金額を移動するのは非常に難しい。
契約内容によるが、今回の事件が契約違反(著しくイメージを損ねたとか)と見なされると、約束された後払い年俸は取り消されるまたは減額される可能性がある。
この場合「イメージ」なので、有罪・無罪とはまた別。スポンサーや株主の印象問題。人気商売にはつきもの。
一方刑事裁判では、仮に共犯と見なされそうになったとしても、スポーツ賭博を違法とするカリフォルニア州法で裁くより、カリフォルニア州にもたらす経済効果を鑑みて、司法取引で丸く収まる(深追いしない)というシナリオではないかなと私は感じている。
本当に“窃盗”なら本人口座から送金されていても罪に問われることはないと思うので、いちばんの問題は契約時と今とでは約1,000億円の支払い価値が揺らいでいるだろう点。技術だけに支払われる対価ではないから。
まー、しかし。東京にカジノをという話の時に、日本人は使えないようにするという案が出ていて驚いたのを覚えている。日本人はギャンブル中毒になりやすいからという理由だった。
何とも残念な。
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