ブレイキングダウンに対し個人的な感情は何も持っていないが、
前田氏は「普段ははちゃめちゃな暴力とかすると怒られてばっかりだったのに、ここでは全てが許されて。ブレイキングダウン見たら伸び伸びと暴力やっていいのかみたいにね。YouTubeに載ったってだけで世間の注目が集められる。それはどういうことなのかと」と提言した。
この提言にブレイキングダウンのCOOで実業家・溝口勇児氏は「ブレイキングダウンのせいで治安が悪くなったと言われるんですけど、実際には令和2年から比べて脅迫・恐喝・暴行・傷害って減っているんですよ。世の中的に治安悪化に貢献しているというのはデータ的にはそうなってないです」とデータを出して回答した。
前田氏の指摘に対する反論になってない。
まだ世の中全体の治安に関する数字を動かすほどの影響力を持っていないだけかもしれない。
例えば令和2年の時点で脅迫・恐喝・暴行・傷害の事件が1万件あったとする。
それが昨年は5,000件に減ったとする。
その5,000件の全部またはほとんどがブレイキングダウンのファンによるものだった場合はどうか。
この場合、本来時代と共に消えてなくなるはずの暴力系事件が、ブレイキングダウンの影響で種を残してしまったと考えられる。
そして地上波で放送されるほどの認知度になれば、そこから6,000件、7,000件と再び増えていくかもしれない。
梅毒も「終わった病気」とされていたが、先進国で唯一日本は再び普及(?)している。最小まで減った時は「データ的には減っている」と胸を張っていたに違いない。
というわけで、世の中全体の暴力系事件は減っていたとしても、だからブレイキングダウンは何の悪影響も及ぼしていないことの証明には使えない。このデータは。
かといって悪影響があることを示しているわけでもない。すなわちこのデータだけでは前田氏の指摘に対し何の反証にも使えない。
統計データとは、持ち出すことは誰にでもできるが、そこからどう解釈するかこそが賢さが問われるところ。
世間的に風当たりが強そうなので、そういう時だからこそ朝倉未来は(ホンモノの)専門家で脇を固めた方がイイんじゃないかとおせっかいながら思う。
前田氏の言う「今は犬の集まりにしか見えないんだよ」はそこら辺も含めてじゃないだろうか。
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