「鼻をほじると「アルツハイマー型認知症」が高まることが判明…ウイルスが“脳に入り込む”メカニズムの「意外な盲点」(中尾 篤典,毛内 拡) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)」

最近「鼻から入った細菌が原因でアルツハイマー型認知症になる」という研究結果が発表され、注目を浴びています。

 何と。アルツハイマー型遺伝子(APP、PSEN1、PSEN2)で決まるものだと思っていたが。

 脳神経のうち最も外界に近い「飛び出した」器官である鼻(鼻腔にある嗅上皮)(2016年の投稿)というのはアロマテラピーの解剖生理で学び、今でも非常に興味のある領域。

  ※ドラッグを鼻から吸い込むのは薬学的な効率は良いが、非常に危ない行為。

 細菌(記事ではウイルスとあるが)感染すれば、白血球との戦いによって生じた細菌の死骸がアミロイドβとなり、いわゆるゴミを発生させ詰まらせる(それが脳で起きたら認知症になる)という流れも理解している。

 だとすれば鼻ほじりが良くないのは考えるまでもないんだが、アルツハイマーは遺伝子で決まると思っていたので衝撃的。

 そこで「そんなに驚くなんて、よく鼻くそほじるんですか?」とかプライベートな質問(笑)はやめていただきたい(笑)。

 しかしこの理屈からいくと、アルツハイマー型遺伝子を持つ人がよく鼻をほじる(それによってアルツハイマー型認知症が生じる)という構図になりそうじゃないか。

 ま、実際のところ人間は菌と戦っている。

 不妊も性病歴が原因の場合もあるし、早産も歯周病が原因だったりするし、腸内細菌叢で性格・人格さえ変わるので、「菌と戦っている」というと聞こえはいいが、実際には菌に支配されているところがある。