部屋の片隅に残っていた古いMacBook Pro Retina(2012)と、Mac Studio(M1)をサンダーボルトケーブルで直接つなぎ、LAN接続のような環境にしてみた。
セットアップは至って簡単で、双方のMacのシステム環境/ネットワークで「Thunderboltブリッジ」(なければ「サービスを追加」)を有効にするだけ。
デフォルトの「DHCPサーバを使用」のままで良い。
すると数秒で双方のMacに自己割当IPアドレス(169.254.で始まるリンクローカルアドレス)が設定される。
例えば169.254.0.1と169.254.0.2という具合。
ファイルにアクセスされたい側(自分から見てアクセス先)のMacの「ファイル共有」(システム環境/共有)をオンにしておき、アクセスしたい側(自分=アクセス元)のFinderのサイドメニューにある「場所」(またはメニューバーの移動/サーバへ接続/ブラウズ)から「ネットワーク」を見ると、自動的に相手方(アクセス先)が表示されるので、ログイン(アクセス先のOSアカウントで)すれば準備完了。
アクセス先のMacBook Proにサンダーボルト接続された外付けRAIDストレージ内のファイルにも問題なくアクセスできた。
124.43GBのフォルダを4分20秒(260秒)で転送完了した。
毎秒0.4785GB = 478.5MB転送したことになるから、byteをbitに換算(8倍する)すると、スループットは3,828Mbps = 3.828Gbps。
今回使ったMacBook Pro側がサンダーボルト1(初代)接続なので、理論上の最大スループットは10Gbps(毎秒1.25GB)。
その上限に対し3.828Gbps(毎秒478.5MB)は悪くないが本来はもっと速そう。
このくらいの通信速度になると、双方のHDD/SSDの読み書き速度がボトルネックになることが多く、通信速度かストレージの速度のどちらか遅い方に足を引っ張られる。
今回Mac Book ProからMac Studio側にダウンロードする形で計測した。
環境としては実測で送り出し側Mac Book ProのSSD読み込み速度が480MB/秒、受信側のMac Studio(M1)のSSD書き込み速度が8.26GB/秒であることから、MacBook ProのSSD読み込み速度の上限に達し頭打ちになったと思われる。
すなわち送り出し側のSSDがもっと早ければスループットは上がると期待できる。
問題は(私は持っていたので良かったが)、初代及び「2」のサンダーボルトケーブルがどこも廃盤になっていて手に入りにくい。Mac Studio側はアップル純正の「Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ」を使用した。
いつか誰かがグーグル検索した際に参考になれば。
※慣例的にbyteは大文字の「B」、bitは小文字の「b」で表記した。
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