広告料金の発生はクリックベースだから、この機能で広告主を傷つけることはない。ターゲティング精度が下がり、目標クリック数に到達するまでに時間がかかるだけ。
傷つくのはFacebookの売上。クリックレートが下がれば潜在在庫(インプレッション)の換金率が下がるということ。
2017年に「Facebookはユーザーを追いかけすぎ」でも書いたが、中程度の知識があり、プライバシーに対する常識的な観念があれば、アップルの対策は当たり前だと言える。
Facebookのいいね!ボタン(*A)は、普通のブログや物販サイトから、爆弾の作り方などアングラ記事やポルノサイトまでどこにでも設置されていて、アクセスし目視した時には既にFacebookサーバーに閲覧履歴が記録されている。
(*A)このボタンはFacebookのサーバーから読み込まれる。
すなわちFacebookはユーザーの同意を得ずFacebookの外のWEB閲覧履歴を収集し、それを広告のターゲティング精度向上に用いている。
早い話プライバシーの侵害であり、人のプライバシーを売って儲けるビジネスモデル。
皆仕組みがワカラナイから大ごとにならないだけで、多くの人が理解したらすぐにFacebookのビジネスモデルは崩壊する。
グーグルはFacebookよりはまともだが、広告ネットワーク(アドセンス)のタグが貼られているページの閲覧履歴はしっかり収集しているので、アンドロイドがアップルの対応を追随するかというと様子見を決め込むかもしれない。
「賢くないアドサーバーの仕様」も同じ仕組み。
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