少子化・人口減が進むと、コンパクトにまとまった方が効率がよくなる(コストを削減できる)ことから東京一極集中が加速するので、あと10〜20年もすると地方では「大学という存在を見たことがない」という子供が普通になるかもしれない。

 大学=東京の土産話的な存在になるのか。

 昭和の田舎町ではベンツ=ヤクザというトンデモ説が定着していたが、将来的に大卒=親が人に言えない仕事をしていて税金をごまかしている家の子供達と主張する人達が出てこないといいが。

 田舎は多様性に揉まれない分、偏見や思い込みから生じる噂話に是正機能が働かず、所得格差がそのまま認知格差につながり、大人になってからの差が大きい。

 グーグルの検索キーワード候補に「大学 あやしい」とかが表示されるようになったらもう“別世界”と呼んだ方がいいくらい。


 10年くらい前、Yahoo!ニュースであるエリアのタワーマンション建設ラッシュの記事が出た際、そのコメント欄で驚いたことを思い出した。 

 コメント欄:「タワマン、タワマンって言いますけど、本当に住んでる人っているんですか?」

 誰も住まない物を建てまくっていると思っただろうか。2000年頃から、23区の人気物件は抽選で当たらないと買えない代物なんだが。

 もう1つ。日本でアメックスのセンチュリオンのインビテーションが再開された2007年頃、「年間200万円も使って(決済して)いるのに、センチュリオンのインビテーションが来ない!」という投稿を見かけた時も驚いた(笑)。

 ※当時、私は年間5,000万円超1枚のカードで決済した時点でインビテーションがきた。

 月16万円の決済でセンチュリオンのインビテーションが届いたら、東京のスーツ組の大半が持ってる状態になるじゃないか。

 と思いつつ、その頃は投稿者のFQDN(IPアドレス)が表示されていた時代で、九州のとあるのどかなエリアだったことを覚えている。


 知能のブログを書いていた頃、非常にしばしば「IQが20違うと会話が成り立たない」説を見かけたが、所得偏差値が20違うと確かに会話が成り立ちにくいのかな思う。特にこの数年。シャンパンの話しかり。コートとジャケットの順番がわからない女性の話しかり。

 親の所得格差が子の知識・経験格差に直結し、SNSでいくらでも情報が得られる社会になったにも関わらず、その情報が正しく処理されず身になっていかない人達が増えている。

 次回はそれに関連する、この1年でとても驚いた美容室での話を紹介したい。