腸内細菌の移植はかれこれ10年くらい前に知ったが、下記(2023年の記事)については非常に興味深い。

 最近、薬の効き目にも腸内細菌が関わっていることがわかってきました。 パーキンソン病の治療に使われる「レボドバ」という薬があります。この薬は「最初から効かない人」や「徐々に効かなくなる人」がいることが以前から知られていました。  患者の個人差だと考えられていたのですが、じつは、ある腸内細菌がこの薬をバクバク食べて分解していたんです。だから薬が効かなくなっていた。この細菌による分解を抑えたら、薬は効くようになりました。

 ビタミンKの産生と同様に、腸内細菌次第で薬が効く・効かないがあるとは。

 食事やサプリを摂取しても無駄が多い(身にならない)人は非常に(車で言えば)燃費が悪い。エコじゃない。

 お金を無駄にする前に腸内細菌叢を整えることから始めるのが今後のトレンドになるのだと思うが(もっと言えば虫歯・歯周病対策と同じく幼少期から)、既に大便が200万円で取り引きされたとケースもあると書かれている。

 大便さえもお金になる人と、何を摂取しても無駄になる人とを比べると、所得や知能格差よりも生き物レベルでの生産性の差が開いているなと思う。

 痩せる菌(欧米人に見られる)や太らない菌(日本人に見られる)もあれば、菌移植で鬱が治ることも知られていて、腸が「第二の脳」と呼ばれるのはもっとも。

 何も効果がなくてお手上げ状態の人は、「効果がない」(製品のせい)から「自分の腸が機能してない」(自分の身体の問題)という視点の転換に加え、これを機に“菌活”をすすめたい。