アマゾンで商品販売している業者の間では結構話題になっているっぽい。
FBA出品者の商品はアマゾンの倉庫にあり365日アマゾンが発送するので関係なく、この変更が対象となっているのはアマゾンに商品を出品しているが発送は自社というマーケットプレイス参加者。
多くのEC店は、アマゾン出品者に限らず楽天もヤフーも土日は発送業務休業というところが多い。今回のアマゾンの変更は、いわゆる「マケプレプライム」マークを獲得・維持したければ365日発送してねという基準の改定。
このマケプレプライムマークとは、マーケットプレイス参加者のうち発送期日を守っているなど一定基準をクリアした優良店舗につくprimeマーク。これまでは「土日を除き、14時までの注文は当日発送」という具合に店舗が独自に注文から発送までの時間を定めていたのに対し、マケプレプライムに限り07月以降は一律365日発送が基本となる。
(A)もちろん「primeマークは要らない」という出品者はこれまで通り発送定休日を設定できる。
オモシロイのはこの改定を「独占禁止法違反だ」と騒いでいる出品者達。上記(A)の選択権が与えられている限り独占禁止法には触れない。
楽天の3,980円から送料無料の時とは違う。当時の楽天は売り手の個々の利益率等を考慮せず、全店舗一律3,980円以上の購入で送料無料にしろという強制(統一)だった。
アマゾンのこの改訂は、primeマークを獲得・維持するための基準の変更(すなわちプライムブランドの品質向上)であり、出品者全員に土日も働くことを強制しているわけではない。土日発送しなかったからといって出品権自体が失われるわけではないから。
この「primeマークを獲得・維持したければ」とは、「金メダルが欲しければ誰よりも練習しろ」と同じで、メダルが要らない人は練習しなくてもいいという選択権がある。似たようなものとして「役職を獲得・維持したければ●●の資格を取得しろ」とか。役職を獲得・維持したくない人は資格を取らなくていい。これを職権乱用だとか言い出すと、会社は法改正等に合わせた品質維持・意識の向上等も指揮・監督できなくなる。
被害妄想に陥ると本人の脳内は「被害に遭っている」ことになっているので辛いと思うが、被害には遭ってないことを理解するための教養や知識を身につける努力をしないと辛いままの人生になってしまうんじゃないか。
参考リンク:マケプレプライムを始めるには
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