数日前、日本橋高島屋のエルメス前に行列が出来ていたのを見て、先日の投稿『富の食物連鎖。頂点は(例えば)シャネルか。 』に書いたことを改めて感じた。
今並んででもエルメスを買う人にとっては、エルメスはもはや生活必需品なんだろう。
例えば、私は外に出るなと言われたら全く出なくてもストレスにならないが、じっとしていられない人は、その衝動と欲求が抑えられず外に出てお酒を飲み大騒ぎする。高いリスクと引き換えに。
その衝動と欲求の対象が人それぞれ違うだけで、「エルメスの新作を買わないとビョーキになっちゃう」という人もいるだろう。
これはパンデミック下における「経済か人命か」の問いに通じる。
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「より多くの人命を救うためにロックダウン(または緊急事態宣言)を」という考え方の裏側で、休業から職を失い食べていけずに自殺する人もいて、ある人命を救い、他のある人命を奪っている可能性が常にある。
ということから、エルメスを買わずにはいられない人からエルメスを奪ってしまうと鬱になるかもしれないリスクがある。
いや、だから何でも開放しろと言っているわけではなく、そこまで人を魅了するエルメスや海外ブランドの美しさに恐れ入る。
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