ロシアでインスタグラムやFacebookへのアクセスが遮断され、YouTubeも制限されそうな気配らしい。
※メタ(Facebookとインスタグラム)はしょうがない。「一部の国でロシア兵とロシア人への暴力を呼び掛ける投稿を容認する方針」はちょっとやり過ぎ。
引き続きロシア国内から西側サービスを利用したい人達は、VPNサービスを使って回避しているようだが、テレグラムに移るユーチューバー、インスタグラマーも多い様子。その場合いずれテレグラムへのアクセスも制限されると思うので、一時的な待避先ということだろう。
※ロシア向け筆頭ポータルのYandexは、厄介ごとになりそうな動画配信サービスなどをインコンタクト(ロシア産SNS)に切り売りする準備をしているらしい。
ロシアでは数年前からVPN自体が禁止されているので(プーチン政権において、暗号化された秘匿通信はテロリストが使用するものという理屈)、VPNサービス大手は既にロシアから撤退済みで、今現在ロシア国内から利用できるVPNサービスはそもそもアンダーグラウンドなものなんだが、今後一時的に需要が高まるだろうことが予想される。
問題はアングラVPNサービスが乱立することでロシア政府が手に負えなくなり、VPNで使用される代表的なポートごと遮断してしまうと使えなくなる点。500番とか1701番とか4500番とか。
日本でも15年以上前からスパム対策で用いられている Outbound Port 25 Blocking と同じ仕組みなので制限自体は簡単。
VPNが禁止されている中、ロシア人インスタグラマーが、“過激派”と認定されたメタのサービス(インスタグラム等)に「VPNを使ってアクセスしてね」と呼びかけるのは危険なんじゃないか(「ほう助」という扱いになるかも?)と私は思うんだが、技術的な意味がワカラナイ(かつアクセス減フォロワー減を恐れている)人達は、とりあえず回避策としてVPNをすすめているっぽい。
なので一時的にロシア国内に住む人向けVPNサービスの需要が増える。
で、VPNポートごと制限された時のことを考えると、使用ポートはダイナミックである必要があり、かつ接続先(サーバー)IPアドレスがランダムである必要がある。
※WEBブラウザを介し、YouTubeを観るだけ、インスタグラムにアクセスするだけなら、サーバー側はSSL/TLSのトンネリングProxyサーバーとして存在する方が合理的だが、用途は必ずしもWEBサービスに限らないし、スマートフォン使用時にもProxyの切り替えはユーザビリティがよろしくない。
グーグルやアマゾンなどがVPNクラウドを提供すれば帯域とマシンスペックは確保できるが、IPアドレス帯がまとまっているとロシア政府が制限しやすくなるので、VPNサーバーは世界中に散っている方が良い。
というわけで、アノニマスに丸投げしたい(笑)。
世界中のゾンビサーバーをVPNサーバーに着せ替え、定期的に切り替わる待ち受けポート番号とIPアドレスをダイナミックDNSの要領で専用VPNアプリに通知し、利用者は「接続」ボタンを押すだけ。
※素人が自分でVPNサーバーを探し回って接続先ポート・IPアドレスを設定するのは難しく、アプリが動的に更新される接続先データベースを持つ方が良い。更新用同期サーバーもランダムである必要がある。
ロシア人向けに何でそんなサービスを提供しなきゃいけないんだと思う人もいるだろう。利益を得るためのサービスではなく、ロシア国内に居る人達に事実を知る環境を与える必要がある。今じゃプーチン教のプーチン村に閉じ込められている状態に陥っていてて、ロシア人が立ち上がってくれないとプーチン政権は倒せない。そのためにはロシア国内にいるロシア人に目を覚ましてもらう必要がある。
言うまでもなく、最終的にプーチン政権がロシアのインターネットを停止させたら何もできないが、その時のために古典的なラジオ放送を準備してけば至れり尽くせり(?)かもしれない。
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