「岸田首相 “水際対策”大幅緩和へ 6月からG7並みに FNNプライムオンライン」

 2-3ヶ月ほど出遅れた感はあるが、いい展開だ。

 航空貨物の燃油サーチャージは05月から各社約1.4倍に上げると発表しているので、輸入品は値上がり消費者の財布を直撃し、本来ならばこの円安で(外国人から見て)お買い得感が出るはずの輸出品もそのメリットを活かせずダブルダメージになるところだったが、入国制限の緩和によって旅客機の運航再開が進めば、貨物スペースの供給不足が多少なりと落ち着つき、スケールメリットである程度上昇幅を抑えられるだろう。

 小売り・製造業もインバウンド及び転売輸出(eBayなど)需要によって在庫の回転が良くなり、量産効果に加え対売上費の人件費を抑えられるので、2年続いた流通の重い空気感も解消されると期待できる。

 04月とゴールデンウィークの銀座は好調に見えたが、パンデミックで2年間海外消費が抑えられていた分のだぶつきがはけた後は再び内需が冷え込む可能性が高いので、06月からインバウンド需要が見込めるならば百貨店等も前向きな計画を立てやすく、雇用を含めた景況感は上向くんじゃないかと期待。

 国際貨物需要は絶好調だが、期待されるだけの供給がなされていない。海上輸送の混乱が続き、料金の高い航空輸送に流れ込んでいるにも関わらず、無駄に取りこぼしている感がある。

 また欧州線が弱く、もっと欧州市場で日本の存在感を高めてもらいたい。特に向こう10-20年間を見るならばG7の中でも日英仏間の結びつきは特に重要。

 欧州航空各社も日本線の運行再開を度々延期しているので、この入国制限緩和によって再び積極的に日本市場に目をむけてくれるとイイんだが。