前稿と似たような内容だが。
店頭でスマートフォン(のメモ)を見ながら口頭で商品名を伝えると、何がなんでも画面を覗き込もうとする若い女性スタッフが非常に多い。言ったことと同じ事しか書いてないんだが(笑)。
聞きとれなかったとかならわかるんだが、「ABCシリーズの123を1点ください」と言うと「ABCの・・・123・・・」と聞き取れていながらまるでそんな商品あったっけ的な口調と顔でスマートフォンを覗き込み、もう一度「ABCシリーズの123を1点欲しいんですが」と言うと、「ABCの123ですか?」と言いながら「ちょっと見せていただけますか」とスマートフォンを手に取ってまで覗き込もうとする。
どうしても画面を見たいらしい。
画面には当然「ABCの123」としか書いてないので見てもしょうがないんだが、一応見せると「少々お待ちください」と言ってその商品を出してくる。
35才以上の女性スタッフにその傾向はほとんどないことから、年代的にはいわゆるゆとり世代の傾向っぽい。
WAIS-IIIまでの表現で言うところの言語性知能が低いのかもしれない。ウェクスラーの言語性知能は全て臨床心理士(公認心理師)が口頭で問題を出すので、聴覚入力の処理能力が問われる。メモは取れないから、ある程度の作動記憶・短期記憶が要求される。
そもそも会話というのはそういうものだが。
確かに20年ちょっと前から、テレビでタレントが言った言葉をそのまま大きな文字で表示する番組が増えた気がする。家が狭く音を小さくしている人向けかと思ってみたりもしたが、既に口頭じゃ通じない人が増えつつあったのかもしれない。
音で聞いて、文字で読んで、写真を見ないと毎日取り扱っている商品がピンとこないというのは生産性が低い。アルバイトとか派遣社員とかでなく、そのメーカー(ブランド)の社員。
デパートもいっそ自動販売機にしてくれないかなと思うことが増えた。
オンラインで買えばという話だが、中身がワカラナイ状態で届ける店舗もあるので(笑)、それはそれで問題を抱えている。
これからの時代、究極のオモテナシは完全なる自動化(ヒトがいないこと)なのかもしれないと予想してみる。
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