高島屋2022年秋の貴品会に行ってきた。

 09月04日(日)に貴品会に行ってきた。高島屋のイベント。

 帝国ホテル2階全体と、3階にティファニーとカルティエ。あまりにも人が多く軽く1周してすぐに帰った。

 来ている人達が何というか華がないというか全体的にくすんでいて、10年、20年前の人達を見ているかのような印象だった。かといって貧乏に見えるわけでもない。

 もちろん年配層が多いので最先端は期待できず、余計に地味に見えるというのもあるだろうが、毎年とは言わなくても数年に一度上から下まで服や持ち物が入れ替わっていたらもうちょっと「今」が感じられるはずなんだが、それがない。何年もスタイルが変わらないどフォーマルなわけでもない。

 ミーハーみたいにトレンドを追いかけてる必要はないにしても、あまりにも滞った感じというか、最近服買ってますか?と聞きたくなるような、「動き」がない感じ。

 あちこちパーティーやファッションショーや社交界に顔を出していたら、もうちょっと動きが出そうなものだが、そこで何となく感じたのは、もしかすると遠くからはるばる来てる人が多いのかなという印象も。何か垢抜けず、すれ違った数人は強い訛りがあった。

 各ブランドブースも、市場(いちば)のように雑多な感じで、もしこれが海外だったら偽物市場にしか見えない(笑)。それは三越の逸品会も同じだが、逸品会は2日間なので、1日限りの貴品会よりも多少は手間をかけている感がある。

 まぁとにかく見た目は市場。あちこちに白いジャケットの帝国ホテルのバンケット従業員がいるからこそちゃんとしているように見えるだけで、私ならそこで買い物や商談をしたくなるかというと全く。ゼロ。シャンパンさえ飲みたくならない。ホコリが入りそうで(笑)。

 2シーズン前の古い品を出しているブランドもあった(笑)。多分「どうせわからない」或いは「気にしない」のどちらかの客層だと踏んでいるんじゃないだろうか。定価販売とのことだった。

 ということから、毎日でも毎週でもブランドブティックやデパートに繰り出せる都心部に住んでいる人達は、バーキンやケリー、ロレックスが買える(または予約できる)とかの特典がない限り参加しないかなと思う。

 いわゆる“ニューリッチ”に対応できているかというと全くそういう気配はなく、このまま行くなら高級な墓石の販売くらいしか思いつかない。

 高島屋の本場大阪はもっと気合いが入っているんだろうか。

 たまにこういうところに顔を出すといろんな気付きがある。

  帝国ホテルのロビーの花は、いつも立派で美しい。ただ子供の声も多く、遊園地のような賑やかさ。だから昔から休みの日のホテルは好きじゃない。