以前、シーズン物は買わずに定番品だけを買う人が増えていると書いた。
シャネルのクラシックハンドバッグのうちダブルフラップの黒のみオフィシャルな永続的リペアプログラム(リフレッシュサービス?)が用意されていて、日本に25人の専属職人がいると聞いた。
おもしろいのは「黒のみ」という点。一番人気があるのが黒なので合理的だが、どこの国でも人気がありなかなか手に入らないと言われているベージュにはこのリペアプログラムが用意されていない。
一般的な有償修理サービスとはまた別の話。
正式名称はシャネルリストアリングケア(CHANEL Restoring care)。
シャネルのクラシックダブルフラップは、近い将来バーキン化しそうな予感。特に25cm。
値段も来年には追いつきそうな勢いで値上げしている。
既にヨーロッパでは常連客ですら買えなかったとレポートを上げるくらい入手困難な状態で、半年ほど前にソレを聞いて銀座でも確認してみたが、シーズンカラーを除いて店頭にはなく、在庫があっても表に出していない。見せてもらうときは人里離れた(笑)ところで。
ということから、売却時の価格を気にする人は黒が良い。
一方で、売却時の価格なんて考えたこともないという裕福な人達が差別化をはかるため、敢えて黒を避けるようになり、セレブのファッションスナップでは黒以外を見かけ、街では黒ばっかりという状態になるかもしれない。
その辺もバーキンのウマ+ツイリー派と何もなし派のソレのような2極化の始まりか。
私にとってファッションは消耗品・日用品であり資産ではない。身につけていてどれだけ気分が良くなるか、テンションが上がるか、それしか考えないが、車でも買う前から売るときのことを考えて色を選ぶ人が多いらしいので、この法則から行けばダブルフラップの黒の価値(中古市場価格)が上がるんだろう。
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