エルメス用語として(主にバッグ類は)「出会いですから」「タイミングによって」という言葉がある。
私は1回しか聞いたことがないが。
「“確認してきますね♡”とか言いながら奥に見に行くフリしてコーヒー飲んで帰ってきただけでしょ」(欧州)とか「本当はあるのに私に売る物はないだけでしょ」(同じく欧州)といった具合に、世界中である・ないが全くもって確定しない。
恐らくエルメスのバッグは、在庫ありとなしが重ね合わせの状態なんだろう(笑)。
とか心の中でつぶやきつつ。
ついに量子論か。アホかアンタはと思ったのだとすれば、私をはるかに上回る壮絶な思考回路の人達が存在する。
エルメスゲームは恋愛だと言う人達がいる(笑)。
昨年末エルパトについて検索するようになった頃、いわゆる「担当さん」との駆け引きは恋愛なんだと力説している人を数人みかけた。
違う。
まるで。
微塵も。
が、ただ否定していても世の中を知ることはできないので、エルメスゲームは恋愛なんだと自分を言い聞かせて多重人格よろしく成りきって考えてみた。
医者は呼ばなくていい(笑)。
売上1.3兆円を超える巨大企業の一従業員と恋愛ゲームを展開する。売上規模感で言えば、全日空のCA(しかも同じ人)から毎回機内販売であれこれ買って、何かが成就するのを待つレベル。
その思考及び認知と度胸と熱意に乾杯しつつ神に何かしらの祈りを捧げながら(笑)、身近なところで考えてみたが、私には、
「あの建物のあそこの柱に恋してる」
的な世界観に見える。
(雨が降れば頂上には雲がかかるほどの)「横浜ランドマークタワーの南東の角から2本目の柱が好き♡」みたいな。
柱と床の関係なのか、柱とドアの関係なのか、いずれにせよ1対多(スタッフ対客)の関係性を表現できる。ER図不要。
「柱の近くにいると安心♡」みたいな。
あ、今日も立ってる。それだけで幸せ的な。
あれ、今日居ない。どうしたんだろう。淋しい。的な。
確かに。
淋しいというか不安になる。
気になって夜も眠れない。あるはずの柱が1本なかったら。
そういう心理状態なのか。私は恋愛派の感覚に近づいているのか。
そしていつの日か「南東の角から2本目の柱」という名刺をもらって歓喜する。
「特別な壁紙をご紹介いただけませんか」的な。
「壁紙とは出会いですから。タイミングが合えば」とか言われながら。
段々私も夢中になれる柱を見つけたくなった。運命の柱さん♡
ドアとか恐れ多い。謙虚な私はドアノブでいい。ドアノブに失礼か。
美人で頭が良くて、育ちが良くて上品で、お洒落でスタイル抜群で、IQが高くアルゴリズムとか統計に明るいノリがイイ理系の柱さん。
いつも私のことをわかってくれて、痒いところに手が届く柱さん。
いや、「もはや私とドアノブの間に痒みなんて存在し得ないワ」くらいの勢いの柱さん。
「痒いと痒くないが重ね合わせの状態にありこれを量子もつれと言うの」とか耳元で囁かれながら。
おっそうか♡
「私にピッタリなドアを紹介して♡」柱さん。
すると突然塩対応になったりするもんだから援助(お布施)する流れになり、換気扇とか配管とか光ケーブルとか蛇口とか買って実績を積み上げつつ柱さんの機嫌を取りつつ。
柱とドアノブの愛人関係。もはや恋愛じゃなくて。
夜景の綺麗なビューバスでシャンパンを飲みながら「これがヒモ理論よ」とか説得されながら。
おっ、おう♡
量子力学の本とか読めばいいのかとかどっかの知恵袋で質問しつつ。
で、金の切れ目が縁の切れ目。
最終回で「ドアノブはドアノブであって、それ以上にはなれないの」というメッセージを受信し、慌てて返信しようとしたら「送信できませんでした×」とか表示されながら柱異動でシーズン2へとか。
なるほど。
この関係性キライじゃナイ。
好きでもないが(笑)。
そこ。今回最も重要なのは(笑)。
「キライじゃナイ」=「好き」ではない。詳しくは論理包含で。
ヒトとのコミュニケーションには、相手が発した言葉を正しく理解する国語力が必要。感情優位になると認知バイアスによって曲解し遠回りする。
続きはまたにする(笑)。
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