どこもかしこも意識高い系アピールに必死で、そもそもカタログ(モデル)とは何のためにあるのかという根本を忘れつつある。
何年か前に書いたが、企業が広告モデルに黒人を多用するようになり、今度は白人が商品を身につけた時のイメージがワカラナイと嘆く時代になった。
そこで「現実(実社会)に忠実に」とすると、世界の人口構成比から5人に1人が中国人、同じく5人に1人がインド人が“自然”ということになり、中国人もインド人もほとんど見かけないという国の人達にとっては不便になる。
それに疲れた頃ナショナリズムが台頭し、移民・異人種・異教徒を排除する流れが生じる。そして前よりももっとヒドくなる。
それの繰り返し。
カタログに全てのタイプの人を均等に網羅することはできないので、必ず人為的な選択を伴う。そこで女性用水着を身につける男性が世の中を代表する存在かというと全く違うことは皆わかっているので、その辺の合理的思考力に欠けている。
今後こういうケースが相次ぐと思われる。
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