この半年ほど環境要因が味方して、平均を大幅に上回って儲かる週がある。
最近のいくつかの週は、1日8時間月22日勤務で計算すると分給4,815円の勢いだった。
生産性が高まれば高まるほど、時間の価値も高まっていく。
この分給だと、10分待たされると48,150円相当の時間的価値が損なわれる。
時給1,000円の人が4.8時間働いて得るお金(を稼ぐ機会)が1分で消えてなくなるので、所得差は時間に対する価値観の相違に直結する。
例えば店頭の販売員は、多くの場合1時間に5人接客しても1人であっても時給は変わらないので、マイペースで仕事する。直列の順番。
私にとっては1,000円の値引きを「特典」として付与されても、その権利を行使するために1分待たされると-3,815円となり、損でしかない。ましてや番号札を引いて順番待ちとかだと特に。
よって「沢山お買い求めいただいたお客様」(≒高所得)への特典として値引き等のサービスを行う場合、特典利用にかかる時間(クーポンを表示したりバーコードを読み取ったり等)コストが上回るくらいなら、いっそ「特急サービス」を用意する方がイイ。
客の時間的価値に対するオモテナシ。
が、働いている人達(デパートの職員含め)と客との所得差がありすぎて、時間の価値に対する認知も異なることから、いつまでたっても本当に欲しいサービスが提供されないんだろうなと思う。
レストランなら着席して1分以内にシャンパンでも出してもらいたいが、ほとんどの場合5分以上かかり、ボーッと座ってる時間が長い。
15年くらい前から感じていること。
根底にあるのは、客の時間に対する敬意の欠落。
私自身、誰かにプレゼントを買う際、時々迷うことがある。
とにかく日本は支払いに時間がかかり、商品が決まってから退店までの時間が異様に長く、ギフトラッピングなんて頼もうなら10分は消費し、誰かと会う約束をしていて、「ちょっとお店に寄って手土産を」が間に合わない。
だったらギフトラッピングは付かなくともオンラインで+48,150円の品を買った方がイイかなと思ったりする。
しかしそれだとほとんどの場合プレゼントを貰う側の金銭感覚的に過剰になってしまうので、48,150円分の時間を消費してギフトラッピングしてもらったという「手間暇」も含めてギフトなのか。
そう問うてみると、自分の分給から説明する必要があるため美しくない。
結局(それほど親しくない)相手には「48,150円分の手間暇」が上積みされていることは伝わらず、モノ代だけで受け止めるしかない。
元々私はそんなことは全く気にせず、相手を喜ばせるためならいくらでも時間を消費するタイプなんだが、「利回り」とか「価値」とか「相場」とか本質的かつ数字(データ)で突き詰めていくと、お得どころか損ばかりということが多々ある。
それ自体が富の再分配の構造の一部分であるのだと思うが、お金を消費しながら税金に加えて時間まで捧げなきゃいけないのかと考えると、「○△□保存の法則」のような(≒ギブアンドテイク的な)バランスが崩れ、いつか崩壊するのかなという不安が生じる。
憂えていてもしょうがないので前進あるのみだが。
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