エルメスのイヤーズギフト対象者は何人?

 フェルミ推定的に考えると、私の見立てでは3,000人。

 エルメスジャポンの売上は非公開だが、「日本における「エルメス」の売上高が1271億9690万円(9億7700万ユーロ)だった」(2021年度)という記事があり、その1271億円の半分を上位数%の顧客が占めるとすれば、「上位数%」=イヤーズギフト対象者とし、3,000人×年間平均購入額を2,000万円として600億円(全体の50%)といった感じかなと考えた。

 イヤーズギフト対象者の内訳(推定)は、1,000万円台が最も多く(50%)、2,000万円〜(25%)、3,000万円〜(15%)、5,000万円〜(9%)、1億円〜(1%)という階級で考え、大凡平均は2,000万円台かなという推定。

 ※この「%」はイヤーズギフト対象者の中でなので、全体で見ればイヤーズギフトの対象となった時点で上位数パーセントに入っていると思われる。そうじゃなきゃコストをかけられないから(後述)。

 ※「上位数%が半分を占める」のは新宿伊勢丹のそれにも当てはまり所得上位2-3%が所得税の半分を占めるなど、「富」の世界では一般的な比率なのでそれをあてはめた。

 世間の噂によるとイヤーズギフトには2種以上あるようなので、ハンドクリームセットが2,250人、カレ以上のギフトが750人といったところか。インターネット上ではその約1/50の人を見かける的な。芸能人や著名人は個人の買い物やギフトを載せないだろうし、高齢層などを除いていくとそんなところじゃなかろうか。

 100個くらいならエルメス本社の一部署で対応できても、3,000個となると梱包・発送はアウトソース(ヤマト)だろうし、オリジナルのリボン結びはエルメス社員がするとして、店頭でのリボン結びにかかる時間(前後の準備を含め)を見て2分で見積もっても、6,000分=100時間かかり、1日8時間労働で12.5日かかる。

 13名いれば1日だが(メゾンの定休日に各店から駆り出されるだろうか)、何気に人件費がかかるため、イヤーズギフト対象者は上位2-5%ではないかと思う。

 フランスからの納品後、検品からリボン結び、ヤマトへの納品、そこから梱包・発送業務を1ヶ月で見積もった場合、10月末頃には準備に入る必要があり、それ以前に見込み数を発注し、10月末で売上を締めて、11月に対象者の宛名ラベル出力という流れじゃなかろうか。

 対象者(数)を先に決定する場合は09月末締めかもしれない。

 というわけで、イヤーズギフトを期待する人は、10月末(もしかすると09月末)までの購入額でときめいていいただきたい。と提案(?)したい。