珍しく、この手の記事では何も間違ってない。しかし1つ疑問がある。
以上のことから、およそ年収1,500万円が1億円の物件が無理なく買える年収の最低ラインといっていいでしょう。
記事は頭金2,000万円、残金8,000万円を35年ローンという設定だが、何才で購入する想定なのか。
現役中に完済したい場合、25才までに購入する必要がある。
頭金の2,000万円はどうやって稼ぐのか。
祈るのか。
では65才完済想定で、60才定年退職後の5年間は退職金を消費するとしても30才で購入することになり、30才までに頭金2,000万円を用意できるのか。
それができるのは新卒初年度年収が1,000万円の人でギリギリくらいじゃないか。
年収1,000万円の税引き後月手取りは約61万円なので、1/3を貯蓄に充てたとして年間240万円。2,000万円貯めるには8.3年かかり、30才でなんとかなるかもレベル。
退職金をアテにするのは、その頃会社が存在するのかという問題がある。
そしてこれからは定年退職が早まる可能性も考える必要があるし、時代の流れが早く年収ピークは40代となる可能性も高い。
また新築物件を買った場合でも、ローン完済の35年後には築35年なので、それまでに3回は大規模リフォームを必要とする。
かつ今後の物価高にあわせて給与を上げてくれる会社かどうか。
1億円の新築物件をローンで買うという相談なら、私は「現時点で年収2,500万円〜」と答える。
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