「為替介入「いつでもやる用意がある」、足元の円安受け-神田財務官 - Bloomberg」

 徐々に語調を強めていっている感があるが、いわゆる口先介入は効かなくなってきていることは昨秋感じたはずだし、日本人同士の「わかるでしょ?」的なコミュニケーションは海外に対してメッセージ性が弱い。またはナイ。

 世界の98%超が日本人ではないので、そろそろ伝わるコミュニケーションに切り替えた方がイイ。

 ゼロではないにしてもファンダメンタルズ要因で日本円が売られているわけではなく、金利差の利ざやが投資に利用されている面が強いので(すなわち手段としての日本円売り)、「行き過ぎたマネーゲームには焼きを入れる」くらいの意思表示が欲しい。

 一方向への過度な投機目的の売買は、場合によっては日本の社会基盤への攻撃とみなし、徹底して自国通貨を防衛する。必要に応じて先手を打つ。

的なわかりやすい表現を個人的にはすすめたい。

 先週も書いたが、金曜日のニューヨーク時間の閉場間際に一撃入れ、月曜日早朝に追撃するといった本気度を示さないと、心なしか「ニチギンの壁くらい突破できるんじゃない?」という空気を外為市場から感じる。

 抗生物質と同じで、投与は早ければ早いほど効果が見込めるし、途中で手を緩めると耐性が生じる。

 やるならやるで衝撃を与えるレベルで。でないと後で高く付く。