来月から日本紙幣が一新される。
で、紙幣が切り替わるタイミングで必ずこの手の話題が出る。
昔から不思議なんだが、銀行にお金を預けると税金がかかると思っている日本人が一定数いるのはなぜなのか。
一定数というより結構多い印象がある。
小中学校で教えた方がいいんじゃないか。
所得に対する税金とは収入と同時に発生するものなので、サラリーマンなら源泉徴収でさっ引き、取締役なら役員報酬、株などの収入は確定申告し納税する。
そして所得税の課税対象額に対する10%の住民税が確定する。
残りのお金は自分のものなので、銀行に預けたからといって税金は発生しない。
もちろんそれまでに長期間税金(年金や保険料も)を滞納していれば財産が差押え対象になるので、口座に入金した時点で差し引かれるだろう。
しかしそういう事情がなくても、預貯金に税金がかかると思っている人が多い。
横領組か(笑)。
要はそのお金を持っていること自体に不整合が生じている人。
イマドキ給与を現金手渡しする会社も少ないだろうから、そもそも何で家にまとまったお金を置いてるの?という話。
ちょっと逸れるが「宝くじに当たった場合、タンス預金なら税金ゼロだが銀行に預金すると税金がかかる」と主張する人も減ってない気がする。
日本の宝くじの当選金は非課税。銀行に入れようとSNSで見せびらかそうと、家や高級車等を買って目立ち、目を付けた税務署が調査に乗り出そうとも、公式な「当選証明書」を発行してもらえるので、それを見せたら終了。
もちろん不動産を購入すれば不動産取得税はかかる。
買い物すれば消費税がかかるのも同じ。
私は昔から銀行派。タンス預金ゼロ。
ペイオフが話題になった頃(2005年)、1,000万円までしか預金が保護されないことから、「銀行が倒産したらどうするのか」としばしば質問されることもあったが、国内大手三行(三菱UFJ、みずほ、三井住友)が倒産する時の心配をするよりは、確率的に自分のビジネスや健康を気遣った方が良いと私は思う。
宝くじに当たる確率よりも交通事故で死ぬ確率の方が何百倍高いというソレに似ている。
「日本の各家庭に眠るタンス預金の合計額は、およそ30兆円~80兆円とも言われています」とあり、新札への切り替えはこのタンス預金の炙り出しという考えもあるが、新札発行後も旧札が使えるので、そんなに大きな効果はなさそう。
イチバン良いのは旧札の使用期限を定め、かつ完全キャッシュレスを実現させること。
日常の支払いが完全にキャッシュレスになれば、物理的な現金を持っていても使えないので誰もが銀行に預けるようになる。
そうすればタンス預金はなくなるし、パパ活なども含めた地下経済の実態を政府が把握しやすくなる。受け取った側が銀行に預けるしかないから。
さすがにパパ活のスポンサー側であるオッサン達は支払いの記録を残したくないだろうから、支払いの手段を断つことでそのうちパパ活も衰退するので、いっそ物理通貨をなくしてしまうのもイイ。
というわけで、政府は日本から現金決済をなくす策を講じていただきたい。
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