久しぶりに“エルメス”+αで検索したら。

 昨年のイヤーズギフトの季節を過ぎたあたりから、エルメス関連検索をしなくなった。知りたい情報を発信している人がゼロ。

 15年ほど前のセンチュリオン(アメックス)の時もそうだったが、インターネットとは消費額が大凡年間1,000万円を越えたあたりから、途端に情報が得られなくなる(加えて怪情報が増える)。

 所得偏差値(出現率)で見れば仕方のないことなんだが、昔からこの基準額が変わってない(全体の所得が底上げされていない)のがいかにも日本。クレジットカードの限度額然り。

 で、久しぶりに「エルメス」+あるキーワードで検索してみると、最初に出てきたのがまた“キャバ嬢”(笑)。タイミング的に私と同じキーワードで検索し、同じページが出てきた人が一定数いるんじゃなかろうか。

 それにしても、何を検索してもどんなカテゴリでもイチイチ“キャバ嬢”が出てくる。

 今の日本はホステスが頂点にいるかのよう

 記事を読むと、バーキンは客が転売店(専門店か笑)で買ってプレゼントしてくれたとあり、シャネルのココハンドルを見せながら「シャネルのショーに招待された」と言いつつ、エルメスに関する特筆すべき話題がなかったので、エルメスに関しては正規ブティック派ではない(私の当初からの推察では、エルメスはホステスに枠バッグを出さない・渋る)のかなと思って更に検索してみると、同じ女性がミニケリーを500万円と紹介していた。

 いわゆる“二次流通”価格。早い話転売店価格。

 定価は約140万円。

 当該女性は若いのでエルメスのその他の商品に興味がなく(私は30代中盤以降のブランドだと思っている)正規ブティックには行かないだけかもしれないが、もしお金は持っていても正規店でバッグが出ない(買えない)のだとすれば、やっぱり支払いが現金かクレジットカードかの問題かなと思う。

 特に単身女性の場合。日本の極めて低い賃金相場では、よほど経営者オーラでも放っていない限り、若い女性がお金を持っていると社会との整合性がとれず怪しまれる。

 いや、医者とか弁護士かもしれないとじゃないかと言っても、それらの職種が一般人にとって“立派”に見えるだけで、日本の20代の勤務医や雇われ弁護士はバーキンを買えるほど稼げないどころかカツカツ。

 外資金融(例えばゴールドマンとか)なら十分可能でも、大企業勤務のOLと水商売とでは喋り方ですぐに区別はつくので“フリ”は難しい。

 前述の女性がどんな決済方法かはおいといて、一般的に水商売従事者はクレジットカードが作れない(審査落ち)か、限度額が低い(数十万円)というのは昔から常識的に知られている。

 ※いったん大手企業に就職し、クレジットカードを作った後に水商売に転じた人はまた別。転職を申告しなければカード会社にはワカラナイので、「立派な勤め先」のまま通せるし、支払いが滞らない限り通常は自然に限度額は上がっていく。

 ということから、日本のクレジットカード業界の限度額の相場なども勘案し、ノーマルスペックのバーキンやケリーの価格帯(180万円前後)くらいまではクレジットカードでサクッと決済した方が印象が良いと私は思う。

 初期に『エルメス愛か、支払い能力かの考察』にも書いたが、まずは客観的な支払い能力を示すことが第一。愛を語るんじゃなくて(笑)。

 「客観的な」とは、現金を見せるんじゃだめ。

 現金とはそもそも誰の物かわからないから。

 盗んだお金(横領含む)かもしれないし、パパ活なども含めて手渡しで受け取り申告されていない(すなわち税務上の問題をクリアしていない)お金かもしれず、客観的なフィルターを通ってない分信用度は低い。

 クレジットカードが作れない、限度額が上がらないという場合は、せめてデビットカードで決済した方が良い。口座にその現金が入っている証拠だから。口座に入金できるお金=記録が残っても良いお金なので、タンス預金よりクリーン。

 かつカード決済は支払いの記録も残るので、買い物自体を隠したい人はへそくり(笑)現金決済を好むことから、隠す必要のない人ならばカード決済がスタンダード。

 スタッフ相手に自分がどんな職業で、どのくらいの地位で、どれだけの所得があるかなんてイチイチ語らないので、単身女性がバーキンやケリーを正規ブティックで買いたいなら、支払い能力を客観的に示せる(=同時に収入源の健全性を表す)ことが重要だと再度念を押したい。

 カード会社は得体の知れない(収入減が怪しい)人に大きな与信枠(限度額)を与えないから。

 すなわち客観的社会性の視点。


 話はちょっと変わって、レディディオールが“パパ活バッグ”と呼ばれるようになり、シャネルはココハンドルやクラシックは特定客にしか出さない方針を取りつつ売上重視で、客層自体は選ばない(≒お金の出所や支払い方法を気にしない)印象がある。

 ヴィトンは全く客を選ばない。

 エルメスは、エルパト参戦当初からバーキンやケリーが「ホステスバッグ」にならないよう気をつけている=ブランドイメージを大切にしている印象がある。何となくの感覚値でしかないが。